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ペトラ「えっ…と…良いの?私で…?」
『うん。リヴァイには、知られたくないことなの』
冷え込んできた最近。
もうすぐ兵長の誕生日があるらしい。
それで、日頃の感謝を伝えるのに料理を振る舞うつもりらしい。
相変わらずの忠誠心には関心する。
初めてAと共に壁外調査へ行った翌日、リヴァイはとても大切な存在なんだと、嬉しそうにAは教えてくれた。
ペトラ「よし、良いよ!一緒に練習して兵長を驚かせよう!」
嬉しそうに笑うAを撫でると、胸のざわざわした気持ちも飛んでいく。
ついでといっては失礼だけど、私達からも兵長に何か用意しておこうかな。
後でみんなに相談しよう、と心の中で決意した。
兵長のことは好きだけど、Aのことも大好きだ。
出来る限り助けてあげたい
それからは毎日のようにAは料理の特訓に励んでいる。
教えるのは正直骨が折れたし、不器用過ぎて途中怖くなったが、何より真剣に頑張るAを見捨てることなんて出来なかった。
リヴァイ「少しは上手くなったか」
ペトラ「えぇ。随分とマシになってきました」
不器用なのは昔からだからな、と兵長はほんの少しだけ微笑んで、胸が締め付けられた。
兵長はAの話をする時、穏やかな顔をする。
Aの事をどう思っているんだろう……。
リヴァイ兵長
Aを妹のように思っていますか?
それとも───……、
Aの事を、好きなんですか?
ペトラ「リヴァイ兵長。最後に1つ、いいでしょうか…?」
リヴァイ「なんだ」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、
この部屋を出れば、ペトラではなく…一人の部下として、兵長に尽くさねばならない。
いつものことだけれど…。
Aと違って私は、用事がなければこうして、
貴方の部屋に入ることすら出来ない。
それが羨ましくて、少し寂しい。
──「好きです。貴方のことが、誰よりも」
ペトラ「……いいえ、やっぱりなんでもありません。…お忙しい中、失礼しました」
貴方の瞳に映る私が、勇敢な兵士でありますように。
この言葉は、心の中にしまっておく事にします。
ペトラ「よしっ、何を贈ろうかな…!」
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ゆるどあ(プロフ) - うたねのどあさん» 随分昔の作品なのに、見つけて下さってありがとうございます!夢主の事も褒めていただいて嬉しいです^^応援して下さる方がいる限り、頑張りたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします! (12月2日 21時) (レス) id: 77afc98e1c (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても好き過ぎます!!!夢主ちゃんの性格、夢主ちゃんの出すタイミングなどすべてが好み過ぎて……!!いつでも楽しみに更新お待ちしております!!これからも応援してます!! (12月1日 23時) (レス) @page25 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - リリさん» わあぁコメントありがとうございます😭何よりもモチベーションに繋がります!頑張りますね!!これからも応援よろしくお願いします(*´ω`*) (2022年1月20日 16時) (レス) id: f7782d8058 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - とても面白くて一気読みしてしまいました!更新楽しみにしています! (2022年1月20日 16時) (レス) id: 257b6b1c52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるどあ(プロフ) - ミルクさん» コメントありがとうございます!返信遅くなってしまい申し訳ないです😢本当ですか!?面白いと言って頂けるのが小説を書いていて1番嬉しいです😭放置しすぎて、いつ更新すんだよ状態になっちゃってますが、頑張りますのでよろしくお願いします! (2022年1月19日 17時) (レス) id: db34c5bdbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆるどあ | 作成日時:2021年4月30日 18時