守るもの4

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討伐数なら私が、この中の誰よりも多い。




殺すことさえできなくても、

戦闘不能にさえ出来れば。






エレンだけは守れる！！






彼は、エレンだけは必ず、
＿＿私の命に変えても。







腕を伝い、回転しながら腕を削いでいく


女型もその速さには着いてこれず、一瞬のうちにもう片方の腕へと移動する。






うなじは無理だとオルオが証明、してくれた。


だとすれば殺すこともできない。






硬質化…、それもこいつの能力なのか？





あぁ、分からない。






なんでみんなが

殺されなくちゃいけなかったんだ。






この調査から帰ったら、

リヴァイの誕生日を皆で祝おうって。





ペトラが料理、教えてくれたんだよ。





グンタ、エルドさんも、

いつも青白い顔しながら味見してくれたんだよ。





上手くなったな、って褒めてもらえるように、


やっと、やっと……なったんだよ。






絶対味見してくれなかったオルオが、


｢帰ったらお前の料理食べてやる｣って、


言ってくれたんだよ。






なのに……どうして。







初めて出来た…、






──「仲間」だったんだよ。








『私達が、何をしたっていうの……』








なんで私は、いつも最後の1人なんだ。







…………本当、イヤになる。








女型の両腕がだらしなく落ちたのを確認して、





次に足を切ろうとアンカーを

ふくらはぎに刺す。







エレン「下がってください！！」



『……！？ エレン！ダメ！！』







巨人化しようと飛んでくるエレンを止めようと


後ろを振り返ると、


ドスッと風を切る音が聞こえて、








──まずい。蹴られる……！









エレン「こいつを殺す」









『エレンっ！逃げ──ッヴァ゛ァッ…』









背中に強い衝撃を受け、意識が飛ぶ中、




黄色い閃光が光り




私は空中に放り出された。






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