第3話:・・・言わないで ページ5
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A『サスケはすごいね。アカデミーで、一番の成績だったんでしょ?』
サスケ『うん・・・でも、父さんに“さすが、オレの子だ”って言われなかった・・・。兄さんは言われたのに』
A『イタチは確かにすごいけど・・・サスケが努力していること、わたしはちゃんと知ってるよ』
サスケ『・・・うん。あのさ、A』
A『ん?』
サスケ『オレ、いつか兄さんより強くなる!!そ、そしたら、さ・・・』
***
A「サスケ・・・ッ!!」
ガバッと勢いよく体を起こすと、Aははっと我に返り、頭を抑えた。
A「夢・・・か・・・」
コンコン。
タイミングを見計らったかのように、部屋のドアがノックされる。
自分の部屋に来る人は一人しかいない。
A「開いてるよ、イタチ・・・」
イタチ「・・・・」
部屋に入ってきたイタチは、Aの顔色が悪いことに気づき、顔をしかめた。
イタチ「・・・嫌な夢でも見たのか」
A「違うよ」
笑って答えるA。
イタチは眉根を寄せて、不意に唇を重ねた。
A「!?」
イタチ「・・・っ」
優しく、すぐに離れた。
イタチ「オレには嘘をつかなくていい」
A「・・・・」
Aは眉をハの字に下げ、うつむく。
すると、イタチは優しく彼女を抱きしめた。
イタチ「A」
A「・・・言わないで」
Aは涙を目に浮かべて、首を横に振る。
彼が次に言おうとしている言葉が予想できるからだ。
イタチ「好きだ」
A「・・・やめて」
イタチ「お前がサスケを好きなことは知っている・・・だが、オレもお前が・・・」
震える腕。
イタチ「──好きなんだ」
A「・・・イタチ」
イタチ「・・・A」
再び、重ねられる唇。
A「・・・」
イタチ「・・・っ」
イタチはAを離した。
イタチ「・・・すまない」
A「う・・・」
涙をこぼすAの頭を撫でて、イタチは悲しそうな表情をして部屋を出て行った。
A「サスケ・・・」
Aの涙声が弱々しく部屋に響いた。
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ハイキュー,研磨LOVE☆《*≧∀≦》 - とっても面白いです!( ☆∀☆)サイッコー!作者さん神です!続き楽しみにしてます!(* ̄∇ ̄)ノワロフー (2014年11月18日 2時) (レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 更新が遅くなってすみません。 (2014年11月16日 10時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
うちは - 続きが早く見たいよ(ゝω∂) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 5e476c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 暗喰リス様、設定を付け足したので見てください(*^^*) (2014年4月27日 17時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
暗喰リス - イタチさんが俺得!あと設定とかありませんか?ともかく更新頑張ってください! (2014年4月26日 21時) (レス) id: 8f0744c1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミント | 作成日時:2014年4月26日 20時