第2話:修業に付き合え ページ4
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カカシ「お、やっぱりお前が一番に終わったか」
サスケ「・・・・」
“イチャイチャパラダイス”という本を片手に、木に背を預けながらそう言ったカカシに、サスケはゆっくり口を開いた。
サスケ「・・・イタチの情報は届いてるか?」
カカシ「・・・・」
緊迫とした空気が二人を包む。
サスケの目に拭いきれない憎しみと悲しみを読み取ったカカシは、浅く息を吐く。
カカシ「相手はS級犯罪者の集団・・・そう派手な行動は取らないよう注意しているハズだ。もし、なにかしらの動きがあれば、報告をしてくれるよう綱手様には頼んである。だから、心配するな」
サスケ「・・・・」
サスケは答えず、歯をくいしばる。
その様子を複雑な表情でカカシが見下ろしていると、
ナルト「ただいまーだってばよ!!」
サクラ「・・・サスケ君?どうしたの?」
苦い顔をしている彼に気づいたサクラは、きょとんと首を傾げる。
サスケ「・・・・」
カカシ「じゃあ、今日の任務は終わりだな。また明日、いつもの待ち合わせ場所に集合!」
ナルト「わかったってばよ!!」
サスケ「・・・ナルト」
ナルト「なんだよ、サスケ?」
近づいてきたサスケにナルトは目を瞬かせる。
サスケ「修業に付き合え」
ナルト「え」
サクラ「(しゃーんなろー!!ナルトがうらやましい!!)」
ナルト「オレが・・・?」
サスケ「ああ」
ナルト「・・・いいってばよ」
力強く頷いたナルトに、サスケはかすかに口元に笑みを浮かべた。
サスケ「行くぞ。ついて来い」
ナルト「おう!」
勢いよく駆け出して行った二人の背中を見送った後、カカシは肩をすくめた。
カカシ「はぁ・・・ったく、あいつら」
サクラ「カカシ先生・・・」
カカシ「んー?どうしたの?」
サクラはおずおずとカカシを見上げながら、尋ねた。
サクラ「その・・・サスケ君、なにかあったんですか?なんか・・・つらそうな顔をしてたので・・・」
カカシ「さあな〜、もしかしたら好きな女の子でもできたんじゃない?」
サクラ「・・・・・・・・」
カカシ「じょ、冗談だよ!“もしかしたら”の話だ」
サクラ「う〜・・・」
カカシ「(サスケ・・・)」
まだ見えない不安が、カカシの心に影を落とし始めていた。
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ハイキュー,研磨LOVE☆《*≧∀≦》 - とっても面白いです!( ☆∀☆)サイッコー!作者さん神です!続き楽しみにしてます!(* ̄∇ ̄)ノワロフー (2014年11月18日 2時) (レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 更新が遅くなってすみません。 (2014年11月16日 10時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
うちは - 続きが早く見たいよ(ゝω∂) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 5e476c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 暗喰リス様、設定を付け足したので見てください(*^^*) (2014年4月27日 17時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
暗喰リス - イタチさんが俺得!あと設定とかありませんか?ともかく更新頑張ってください! (2014年4月26日 21時) (レス) id: 8f0744c1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミント | 作成日時:2014年4月26日 20時