検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:9,359 hit

第2話:修業に付き合え ページ4

.
.


カカシ「お、やっぱりお前が一番に終わったか」

サスケ「・・・・」


“イチャイチャパラダイス”という本を片手に、木に背を預けながらそう言ったカカシに、サスケはゆっくり口を開いた。


サスケ「・・・イタチの情報は届いてるか?」

カカシ「・・・・」


緊迫とした空気が二人を包む。


サスケの目に拭いきれない憎しみと悲しみを読み取ったカカシは、浅く息を吐く。


カカシ「相手はS級犯罪者の集団・・・そう派手な行動は取らないよう注意しているハズだ。もし、なにかしらの動きがあれば、報告をしてくれるよう綱手様には頼んである。だから、心配するな」

サスケ「・・・・」


サスケは答えず、歯をくいしばる。


その様子を複雑な表情でカカシが見下ろしていると、


ナルト「ただいまーだってばよ!!」

サクラ「・・・サスケ君?どうしたの?」


苦い顔をしている彼に気づいたサクラは、きょとんと首を傾げる。


サスケ「・・・・」

カカシ「じゃあ、今日の任務は終わりだな。また明日、いつもの待ち合わせ場所に集合!」

ナルト「わかったってばよ!!」

サスケ「・・・ナルト」

ナルト「なんだよ、サスケ?」


近づいてきたサスケにナルトは目を瞬かせる。


サスケ「修業に付き合え」

ナルト「え」

サクラ「(しゃーんなろー!!ナルトがうらやましい!!)」

ナルト「オレが・・・?」

サスケ「ああ」

ナルト「・・・いいってばよ」


力強く頷いたナルトに、サスケはかすかに口元に笑みを浮かべた。


サスケ「行くぞ。ついて来い」

ナルト「おう!」


勢いよく駆け出して行った二人の背中を見送った後、カカシは肩をすくめた。


カカシ「はぁ・・・ったく、あいつら」

サクラ「カカシ先生・・・」

カカシ「んー?どうしたの?」


サクラはおずおずとカカシを見上げながら、尋ねた。


サクラ「その・・・サスケ君、なにかあったんですか?なんか・・・つらそうな顔をしてたので・・・」

カカシ「さあな〜、もしかしたら好きな女の子でもできたんじゃない?」

サクラ「・・・・・・・・」

カカシ「じょ、冗談だよ!“もしかしたら”の話だ」

サクラ「う〜・・・」

カカシ「(サスケ・・・)」


まだ見えない不安が、カカシの心に影を落とし始めていた。


.
.
.

第3話:・・・言わないで→←第1話:早くしろってばよ!!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , サスケ , ミント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハイキュー,研磨LOVE☆《*≧∀≦》 - とっても面白いです!( ☆∀☆)サイッコー!作者さん神です!続き楽しみにしてます!(* ̄∇ ̄)ノワロフー (2014年11月18日 2時) (レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 更新が遅くなってすみません。 (2014年11月16日 10時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
うちは - 続きが早く見たいよ(ゝω∂) (2014年10月11日 20時) (レス) id: 5e476c10a3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 暗喰リス様、設定を付け足したので見てください(*^^*) (2014年4月27日 17時) (レス) id: 18bffa24f1 (このIDを非表示/違反報告)
暗喰リス - イタチさんが俺得!あと設定とかありませんか?ともかく更新頑張ってください! (2014年4月26日 21時) (レス) id: 8f0744c1e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミント | 作成日時:2014年4月26日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。