第30話 ページ31
.
.
ナルト「Aのやつ、また帰ってこないってばよ…。どこ行ったんだよ」
里の中を歩きながら、ナルトはため息をついた。
これからカカシから任務の話があるから、時間までには戻ってくることを条件に、休んでいいと言ったのだが、いつまでたってもAは戻ってこなかった。
サクラ「ナルト!」
ナルト「! サクラちゃん?」
走ってきたサクラ。
サクラ「早く集合しなきゃダメじゃない!サスケ君とカカシ先生が待ってるわよ!」
ナルト「いや、それが…Aが戻ってきてねーんだってばよ」
サクラ「え」
サクラはナルトが一人だということに、今気づいた。
サクラ「そういえば…アンタと一緒にいるって思ってたんだけど」
ナルト「Aのやつ、最近、一人になることが多いんだってばよ」
フイッと顔をナルトはそらした。
ナルト「アイツ…いつも悲しそうな寂しそうな顔してんだ…。どうした?って聞いても、『大丈夫、なんでもない』って…」
サクラ「…」
ナルト「オレってば…Aが昔のオレに似てる気がすんだ。誰にも悩みとか不安とか、言えなくて…ずっと…」
うつむいたナルトの肩をサクラは叩いた。
サクラ「アンタがそんな顔したら、余計Aが悲しくなるわよ。今はまだ言えないだけで、いつかちゃんと話してくれるかもしれないじゃない」
ナルト「…うん」
サクラ「とりあえず、カカシ先生の元に行きましょ」
ナルトは唇を噛み、頷いた。
***
A「ん…」
マダラ「目が覚めたか」
A「…!?」
優しく自分の目元を撫でていた人物が、マダラだと知り、Aは飛び起きた。
マダラ「すまない…手荒なことはあまりしたくなかったのだがな」
Aはあたりを見渡した。
どこかの洞窟のようだった。
ボーっと天井を見上げるAを引き寄せ、抱きしめるマダラ。
A「マダラさん!?///」
マダラ「やはりな…お前が側にいなくては退屈になる」
A「へ!?///」
マダラ「A、お前はオレについてこい」
A「…?」
マダラは目を見開くAの頭を撫でる。
マダラ「オレにはお前が必要だからだ。手を貸せ」
A「…はい」
二つの影が揺らめいた。
.
.
.
78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時