愛され少女はバレーをするそうで２

70話　元クラブチーム ページ41

「カバー！！」

「レフト！」

「早く戻れ！！」


すごく懐かしい。数年前まで私も通ってた場所。昔は男子のバレーチームだったけど、今は反対側のコートで女子も教えてるらしい。


『監督。お久しぶりです』


「おお、湊か。久しぶりだなぁ！でかくなったじゃねえか」


昔から頭を撫で回してくるのは今も変わらないみたいで、髪はぐちゃぐちゃ。
でも、この撫で方があの頃に戻ったように思えて口元が綻ぶ。


「折角来たんだし参加していくよな？」


『もちろんですよ』


監督はニカッと笑って「アップしとけ」とだけ言って練習に戻った。



『アップできましたー』


準備体操だけだけど。そう心の中で付け足す。まあ、昨日部活あったしいけるでしょ！知らんけど。


「わあった。…集合！」


「「うス！！」」


「体温まっただろうし、今からチーム練だ。そして今日は一人飛び入り参加だ。こいつは…そうだな。京谷んとこだ」


『湊です。今日はよろしくお願いします！』


正直よく思われないことを覚悟して来たけど、挨拶返してもらえるし、なんなら一言声をかけてくれる。

それに京さんのチームだからやる気は十分すぎるほどにある。
京さん(けい)は、京谷のことね！！昔、まだ私がここに通ってた時に呼んでたあだ名。


監督は外部からの飛び入り参加も難なく受け入れるから周りも慣れてるんだろうな。


「おし、んじゃ始めんぞ」


サーブはジャンケンで向こうのチームから。足を引っ張ることだけはしないように！！

パチン、と頬を軽く叩いて相手コートに目を向けた。


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なぜこの話を書いているか分かりますでしょうか。

そろそろ手持ちの単行本の最高巻に近付いているんです。

なので大分無理やりな感じで終わる可能性が出ています。


つまりこれはおまけ話のようなものなので頭空っぽにして見てください。

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