実は土方十四郎の妹です。

沖田の案内 ページ10

ASaid


沖田)ーーーで、ここがテメーの部屋。

A｢なるほど…｣

伊藤さんの話を聞いていると何となく分かってきた。

この私を案内してくれてる茶髪の人が沖田総悟。

真選組の第一番隊隊長で剣術が強い。

そしてさっきの伊藤さんと話していたゴリラ似の人が近藤勲。

この真選組の局長という重要な立場の人だ。

そんなにちゃんとした人には見えなかった…。

あ、別に貶してる訳じゃない。

ただ、お固くなくて面白い人だったから…。

沖田)ーーーーでここが…って。きいてやすかィ？

A｢え、あ、はい。ここが拷問室なんですね。
見た感じ普通ですけど…｣

沖田)はぁ…。誰も拷問室だなんて言ってねぇですぜィ。パッと見、真面目そうなのに意外と真面目じゃないんですねェ。土方さんに似ている。

A｢え、そうですか。でも、兄さんの方が賢いし強いし憧れの存在ですよ｣

沖田)Aにとったらそうなんですかィ。

A｢そうですよ｣

あ、少し顔が笑ってしまった。

沖田)！！……ｯ…///

なんか…顔が赤い…

A｢どうしましたか？｣

沖田)…な、なんでもねぇやィ…///

あぁ。分かった。照れたんだ。

…自分で言うのもなんだが私は並の人よりは美形に生まれたと思う。

小さい頃から言われていたし、告白も結構あった。

それに、兄さんと兄妹だから美形なのは当たり前だ。

なんせ兄さんが凄い美形だ。

自分も父親似なのだから美形じゃなかったらおかしい。

自分の容姿を使っていくのも私なりの生き方だ。

まぁ、年をとってしまったら意味がなくなってくるのだが。


しかし、まだ猫かぶってよう。油断大敵だ。

A｢はいはい、分かりましたから。それでここがどこかもう一度説明してもらえますか…？｣

沖田)あぁ、そうだった…って。お前が聞いていなかったせいだろィ？

A｢前は前。今は今。ですよ。｣

沖田)結構言うんだな…。ったく…ここは土方さんの部屋。そいでここが俺の部屋。

意外と部屋近いんだな…

沖田)ーーーぐらいでさァ。大丈夫ですかィ？

A｢大丈夫です。ありがとうございました｣

その時沖田がくちを開いた。

沖田)なんか、敬語は落ち着かねぇでさァ。
タメでいいですぜィ。俺も後輩に。ましてや年下に使いたくねぇやィ。

A｢はーい｣

沖田)結構抵抗ねぇのな…

A｢普通に使えるよ｣

沖田)まぁ、いいけどなァ。とりあえず荷物を部屋に置くか。A。


…初めて名前で呼ばれた

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