88話【それは多分】 ページ42
私は叶さんに了承のLINEを入れると、不破先輩が私に飲み物を渡してくれた。私はお礼をいい、水分補給をしていると、そこにサラちゃん、甲斐田くん、長尾くん、弦月くんが来て、7人でバレーをすることになった。
「葛葉が体調優れないらしくてかなかなが葛葉と家に帰るらしい」
不破先輩はバレーの最中そう言った。その後は皆で泳いだり、話したりして一日が経った。
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「楽しかった?」
空がオレンジに染まり始めた頃、私達は解散して私は帰りもがっくんに迎えに来て貰っていた。先程までの楽しかった気持ちが消え、葛葉との事が蘇る。
「Aちゃん…」
ハンドルを持って車を走らせようとしていたがっくんは私の反応に動きを止める。そして私をゆっくりと抱き寄せる。
「………な…んで……」
「Aちゃん、泣いてたの気づいてた?」
そう言ってがっくんは1度私を離し、私の頬に零れる涙を拭う。気づかなかった。私は泣いていたのか。何も言えない私をがっくんは暫く背中を優しくさすってくれた。暫くして落ち着いた私にがっくんが、今日は俺の家に泊まる?と聞いてきた。
「今日はお母さん達遅くなるって言ってただろ?帰ったら俺がAちゃんの大好きなハンバーグ作るから、言いたくなかったら言わなくていいけど、Aちゃんが泣いてた理由聞かせて欲しいな」
私はがっくんの家に帰るまでの道のりにてポツリポツリと話していった。大切な友達に距離を置かせて欲しいと言われたことを。
「それってもしかしてズバくん?」
「そうだけど、なんでわかったの?」
「……なんとなくっすよ」
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時:2023年9月1日 19時