お前、探るの担当な ページ17
若武が立ち上がりながら言う。
「じゃ、藤田はるのにコンタクトするから、授業後、またカフェテリア集合。俺らは、アーヤにこのあと用があるから待ってるって名目で、その場に居座ること。アーヤは、探る内容、考えとけよ。お前、探るの担当な。以上、解散っ!」
え、私が探るの!?
戸惑ってアタフタし、その場で凍りついている私をよそにガタガタとメンバーが席を立っていく。
探るって…学校の都市伝説の時みたいに、あんなにドキドキしながら相手を騙すってことだよね。
あの時は脅しだったけど、私からしたら、全部同じっ!
断固、拒否!
私は一番最後に席を立った小塚君の腕を掴んだ。
「どうしたの?アーヤも、授業遅れちゃうよ。」
おっとりと言う小塚君。
遅れそうなのに私のために留まってくれている小塚君を見て、私ばかりわがまま言ってられないって思えた。
若武は、信用して私を選んでくれたんだもの。
期待に応えられなきゃ、メンバーでいる意味がない!
必ず私が上手くやり遂げるんだ!
決心した私は、小塚君の腕を離した。
「ごめん、なんでもない。引き止めてごめんね。」
そう言って、私は小塚君の脇をすり抜け、教室に向かって全力で駆け出した、だってもう授業が始まろうとしていたから・・・
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優月 - ももさん» ふと作品のことを思い出して3年ぶりに覗きに来ました。更新待っていただけるのは本当に嬉しいのですが、パスワードを忘れてしまって更新ができない状態です。申し訳ありません。パスワードを思い出して、もしまた時間を作ることができたら更新させて頂きます (2020年9月14日 22時) (レス) id: bf40ec70d3 (このIDを非表示/違反報告)
もも - 更新楽しみにしています。 (2020年5月24日 8時) (レス) id: b61f3370af (このIDを非表示/違反報告)
優月 - りりさん» ありがとうございます!これから更新頑張りますね(^^) (2018年1月12日 22時) (レス) id: 3a77fdc37e (このIDを非表示/違反報告)
りり - 面白かったです!更新楽しみにしています。 (2018年1月11日 16時) (レス) id: 276ed20b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*優月* | 作成日時:2017年12月15日 21時