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「あの、名前うかがってもいいでしょうか?」

すると、メイドさんは頭にはてなを浮かべて私を見た。

「私の名前は、エミリア・J・クエンションです」

えっ。

もしかして、ロバートとは兄弟?

そう思っていると、エミリアさんの優しい笑い声が聞こえた。

「私はロバートの妹ですよ」

やっぱり!妹か、、、

少し似てる。笑った感じとか、目の形とか、鼻の高さとか(?)

まぁ顔がすっごい似てる。

でも、兄弟に男がいるんだから男には慣れてるよね、普通

疑問だ

エミリアさんは、私の体をバスタオルで拭いてくれた。

そして、もうお風呂に入ったほうがいいとも言われた。


  これじゃ、私のお母さんだね。


お土産とノートをロビーにおいたままにして、自分の部屋に行きお風呂を済ませた。

お風呂にはローズの匂いがする入浴剤を入れた。

すごくいい匂いで私のこころはにおいで充満していた。

上機嫌でロビーに戻るとそこには、翼がいた。

翼の手は私のダンスの練習ノートにのびていた。

思わず声をあげてしまった。

 「ダメっ!」

駆けつけると翼はニヤッと私の顔にむかって笑ってきた。

もしかして、これ、いたずら?

「よく引っかかってくれたね。すっごい慌てていたけれどこのノートそんな変なこと書いてあんの?」

いや、どうしよう、ダンサーだってこと言おうかな


「うん。まぁ」

「ダンサーなんでしょ。俺と同じ」

知ってるの?

「俺なんでも知ってるから。全部お見通しだよ。」

そういった翼の顔はものすごくかっこよくてうっとりしてしまった。

すると、翼は私の顔を見てすごくつらそうな顔をした。

「中1のころさ、友達解消とか俺言ったじゃん。それ本当にアーヤのせいじゃないから。」

そこまで言うと正面を振り返り私と向かい合った。

「ただ、「いやーいい気持ちっ あー お前ら何してんの。」

ちょっとなんでこういう時出てくるかな。

タイミング悪すぎ。今、翼とはなしてるじゃん。

翼の顔を見ると、しぼんでいた。

そりゃそうだよね。

どうしてくれるの?
 
  「若武」

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赤色リトマス紙 - ありがと (2021年3月28日 17時) (レス) id: 15040b8572 (このIDを非表示/違反報告)
青色リトマス紙 - 小説用メモをご覧ください。赤色リトマス紙 (2021年3月27日 10時) (レス) id: 1e603ecb86 (このIDを非表示/違反報告)
莉紗 - 冬馬さん» コメントありがとうございます。本当にうれしいです。これからも頑張ります。 (2021年2月13日 13時) (レス) id: 8192333466 (このIDを非表示/違反報告)
冬馬 - 恋愛的な意味でもミステリアスな意味でもドキドキが止まらないです!!更新待ってます!! (2021年2月13日 13時) (レス) id: 8f09db79aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リトマスズ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/kznituite/  
作成日時:2021年2月4日 16時

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