友達。 ページ47
ベルツリータワーに来てしまった。
私東都タワーにもまだ登ったことないんだけどな…ひぇ、これはリアル聖地巡礼?
なんて考えているあれよあれよという間に長いピンクの髪を黒いウィッグ(何処から出したの?)に入れて軽く変装。
カラコンを入れるべきなんだろうけど、今回はなし(独断)によりワクワクした気持ちでベルツリーに来場。
ベル様はナイトメアのようなあのスタイル…(オーラやべぇ。)
美人なキュラさんと私(一般人)とベル様と後ろから付いてくる景光さんと透さんがマジのボディガード感でててヤバイよね?
まぁ、周りには顔がいい4人組が来たくらいなんだろうけど。
エレベーター辺りから多分気恥しさとワクワクで頬が緩みっぱなしだったから…正直楽しみなのが丸わかりだ。
25歳にして恥ずかしい事だが、こうして誰かと遊びに行くという事を…幼少期からはした事がなかった。
直ぐ米国に飛び立った事にも後悔はない。
後悔はないけど…
もう少し、子供を楽しめばよかったかな?
「A…?」
『え…?』
やっぱりそうよね!と笑いかけた彼女はお母さん?と小さな子供を連れていた。
『高校時代の…』
「ミッチでいいわ。目の色で分かったの!やっぱり美人になったわね?」
アメリカに行ったのはしってたけど…。
「寂しく、なかった?」
あぁ、彼女は変わっていない。
高校時代、髪を黒染めしている事情も…私の人とは違う目の色にも、何一つ気にする訳でもなく…クラスメイトの一人として、学級委員長だった彼女は、いつも何かと私に声を掛けてくれた。
『最初は寂しかったかな…』
でも今は兄さんも居るのと笑えば彼女は良かった!と自分の事のように喜んだ。
「Aお兄さんと今は居られてるのね?良かった…本当に良かったわ!」
『ミッチは…今、何してるの?』
「見ての通り子育て!可愛いでしょ?」
可愛いね…なんて笑った私に彼女は今都外に住んでいると言葉を貰った。
「…ライブの事、色々あるだろうけど。私はAの事、応援してるからね?」
マリアという名前で最初は分からなかったけど…声でわかったの。
「私の“友達”だって…元気もらってるんだからね?」
その言葉に有難うと返せばたまには同窓会にも顔出しなさいよ?と委員長らしい癖を残し、途中階で降りていった。
『友達…うん。』
有難うと、彼女の友達という言葉が私の胸に温かみをくれる。
誰かの記憶に残っている幸せをひっそり噛み締めたのは秘密である。
382人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 設定に誤字がありました。「家計」ではなく、「家系」です。 (2020年1月18日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - 玲乃音さん» 玲乃音様コメント有難うございます!アウトドア派な兄とは真逆のインドア派であったが為の遭遇…知り合いだと最近思い出す妹ちゃんです…有難うございます!精進致します。 (2020年1月15日 20時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - まさか……夢主達とジンは知り合い説…続き楽しみに待ってます (2020年1月15日 19時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
喜怒哀楽(プロフ) - ゆきなさん» ゆきな様コメント有難うございます! (2020年1月15日 2時) (レス) id: 65bce10cce (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泣けた (2020年1月15日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:喜怒哀楽は見切り発車 | 作成日時:2019年12月31日 0時