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────真夜中
シンデレラの魔法何てものがあるのなら、とっくに解けている頃だろう。
ここ...魔都何て呼び方をする人もいるらしいヨコハマで出歩くような時間ではないことは理解していた。
それでも、今日は夜風に当たりたい気分だったのだ。特に何かあった訳では無い。ただ月が綺麗で、それを1人眺めながら外を歩きたかっただけだ。
「本当にここまででいいのかい?」
『はい。ありがとうございましたぁ。』
「気を付けて帰るんだよ?また会おうね」
『はぁい。またね□□さん』
吐き気のする甘ったるい声
ニコニコと笑みを作って手を振っておいた。
車の窓に写った自分は酷く滑稽だった。
無理やり黒く染めた髪。まっすぐにしたかったのにウェーブがかかっている。
────あの子には程遠い
頭に浮かんだ嫌な記憶に蓋をして歩き始めた。
否、始めようとした。
───え、人倒れてます?
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作者名:とと | 作成日時:2019年9月10日 19時