6【12/18 更新】 ページ6
おしとやかそうで大人しそう。
最初はそんなイメージだったまなちゃんだけど、実際はもんのすっごい肉食で、人並み以上に嫉妬深い女の子だった。
付き合い当初、いつものようにAの部屋にいた。
どこにいるの?の問いに、何の疑いもなく正直に幼馴染みの部屋ってLINEしたら、それに反応したLINEがずらっと送られてきた。
──女の子の部屋にいるの?
──私がいるのに?
──なんで??
──幼馴染?
──そんなの関係ないし。
──男と女じゃん。
──何考えてんの?
──有り得ないから!
──今すぐ私のところに来て!!
そのLINEに恐怖を覚えた俺は、スマホをそっと裏返したのを覚えている。
それ以来、ウソをつくようになった。
だって、Aに会わなくなるっていう選択肢はなかったから。やましいことなんてしてないし。
まなちゃんの言うことは、世間一般の声なんだと思う。そりゃ女の子の部屋にいるんだから怒るのは当たり前。
だけど、俺とAの関係なんて、到底理解し得ないんだ。
ただの幼馴染だからなんもねぇし。
俺はまなちゃんだけ。
好きなのは君だよ。
どんなに甘い言葉を吐いてもダメだった。
外見だけに惹かれた恋は、好きになるのも一瞬だけど、冷めていくのも急速だった。
とうとう別れを切り出したのは、三ヶ月記念の日。
連絡も日に日に減らしていって、別れを匂わせながら会う約束をした。
場所は何度か行ったまなちゃんの家。
一緒に宿題をしたり、DVDを借りて映画も観たっけ。初めてのキスも、まなちゃんの家だった。
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時