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俺の恥ずかしい過去も、カッコ悪いとこも、全部知ってるのはAだけ。

だから……






「…もうさ、やめようかと思って」





緩んでた頬をすっと戻すと、Aの瞳を真っ直ぐに見つめた。



「やめるって何を?」





何かを察知したのか、Aはすっごい怪訝な表情で俺を見返しながら言う。




「全部。俺、自分に正直に生きる!」




好きだよ。って、まだAには言えないけど。自分の心に正直に生きるんだ。







「…はぁぁあ?何自分に酔っちゃってんの?」






「逆だよ、逆。今まで自分に酔ってたわ。なんか最近すっごい疲れてたって言うか……意識してたわけじゃないけど、学校でカッコつけてたんだなぁって」




「うそつけうそつけ!意識してないわけないじゃん。モロだよモロ。俺ってモッテモテーひゃっほーい!って小躍りしてただろ毎日」




「してねーわ(笑)モッテモテーは思ってたけど」




モテてんのは事実。でも、俺の外側だけに群がってくる女子になんて興味ないから。




「ほらな!調子乗ってるわー。やだやだ」




「うん、調子乗ってた。でももうやめるから」




今までの俺に戻ろう。別に誰にどう思われてもいい。俺はAと一緒に笑いたいんだもん。

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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時

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