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11【12/21 更新】 ページ11

「もうさぁ、Aにしよっかなぁ」




身を乗り出して右耳にこそっと言ったら、ビックリした様子で振り返った。

意外に近い距離に一瞬驚いた。
でも、Aが俺以上に真っ赤になって耳を抑えてるもんだから、むくむくと膨れ上がる悪戯心。




「あれ?Aー?」




細い肩に顎を乗せてふんわり笑ったら、目をうろうろさせて、目に見える動揺。ぷぷ、かーわーいーいー。




「俺たちってさぁ、一番合うと思わない?お互いのこと、知り尽くしてんじゃん」




わざと吐息混じりに耳元で囁きかけてやる。

と、服の隙間から胸元が目に入ってしまって。まなちゃんとのことがフラッシュバックした。

Aの胸も柔らかいのかな…とか、頭が考え始めちゃって、口が無意識に動いていた。





「試してみる?」







言ったあとに、うん、なんて言われたらどーすんだ!って思って、慌てて悪ふざけはこんくらいにしとこうかって思った。

恋愛未経験者にはちょっとレベルが高かったか!堪えきれない笑いが漏れてしまう。

ひゃっひゃっひゃっ!




「なぁーんちゃっ……て……え?」




爆笑しながらAの反応を伺うと、すぐにとんでもないことをしでかしたんだと感じた。

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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時

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