18話 ページ20
「この春から新しく
プロデュース科というのが
できてのう。
スケジュールの管理やライブの手続き、
各ユニットのプロデュースをしてくれる
らしいぞい。
今回はテストなんちゃら
とかいうやつらしくて、
転校生の嬢ちゃん一人だけなんじゃが。
しかも素人だから今から勉強しまくりじゃ☆」
あー、うん。
詳しい説明をどうもありがとう。
おかげでとっても分かりやすかったよ。
「で、零ちゃん横文字だめパターンだね。
その転校生ってのはどこにいるの??」
「最近は横文字が増えてきて敵わん」
おいおいと泣き始める零ちゃんを横目に、
双子に聞いてみる。
「転校生さんならあそこだよ〜」
地べたに座り込んでいる少女が
Aの目に飛び込んできた。
何やらフリルのたくさんついた衣装を
着せられている。
「えっと、キミが転校生ちゃんで
合ってるかな??」
転校生ちゃんは肩で息をしながら
なんとか頷く。
「誰!女の子にこんなに無茶させたの!
アイドル科ならまだしもプロデュース科の子に
肩で息させるほどの運動いらないでしょ!?
……ん?「私の体力がないだけです」って、
もしそうだとしてもこれはやり過ぎだってば!」
Aは転校生の背中をさすってやりながら
キャンキャン吠えていた。
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作者名:GISELe | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定
作成日時:2018年12月20日 16時