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395話 ページ49

「忘れてなんかいるもんか。だけど、ちょっと考えた方がいいかなって思ってるだけだよ。だってアーヤと桜田がKZについてなんて言ってたか、みんな、聞いただろ。生きがい、居場所だと言ったんだぜ。KZを解散させて、アーヤと桜田からそれを奪うことなんて、オレにはとてもできないよ。そんな勇気のあるヤツは、ここには1人もいないと思うけどな。どうだい?」

ニヤッと笑って若武くんは、全員を見まわした。

「アーヤと桜田を悲しませてまで解散したいっていうヤツがいたら、手を上げてみろよ」

みんなが、凍りついたように固まってしまい、何も言えなかった。

その場に沈黙が漂って、しばらくして、黒木くんがまいったといったように両手をあげた。

「降参。今回は、若武先生の勝ち」

若武くんは、にんまりして上杉くんと小塚くん、私を見た。

「おまえらは?」

2人は、ため息をついた。

「降参する」

「右に同じ」

若武くんは、もう憎らしいくらいに意気揚々として叫んだ。

「よし、KZ存続に4票だ」

そして私たちの方に目を向け、あざやかな笑顔を見せた。

「よかったな。おまえらの希望が叶ったぞ。KZの活動は続行だ」

まぁ、結果オーライと言うか、この子たちのそばは心地いいからね。

「じゃ、土曜日に、事務所で」

片手をあげて若武くんは、グイッと自転車をこぎだし、たちまち走りさった。

「やられたよな、ちきしょう」

上杉が舌打ちすると、黒木くんが笑った。

「いいじゃん。若武らしいよ」

小塚くんもうなずいた。

「若武のやり方って、いつも最後のところで一発逆転パターンだよね。ある意味、あざやかだよ」

ま、それが私たちのリーダーだからね。

その後、ポツポツと解散し、黒木くんと2人になったときに言った。

『今日から少し集中したいことがあるのよ。だから、しばらく来ないでもらってもいいかしら』

「それは構わないけど、睡眠食事しっかりね」

『善処するわ』

※※※

家に帰ってまず、家にあった弁護士会の名簿を調べた。

事務所が県外の可能性も考え探したが、望月の名は無かった。

そして東大の卒業生名簿も調べるが、これもハズレ。

望月は弁護士ではないし、東大も出ていない。

では、何の仕事をしているのか。

次の日から、私は望月の尾行を始めた。

すると3日連続して、大倉商会という電化製品を手がける会社に入って、制服を着て出てきたりした。

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mio - 返信ありがとうございます!あまり無理をしないでガンバってください!! (2020年3月16日 14時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - mioさん» コメントありがとうございます!更新はもうしばしお待ちください。お話は出来てるのですが、打つのが中々…。それでも、皆さんに少しでも早くお届けするため、がんばっております。これからもよろしくお願いします! (2020年3月14日 14時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
mio - 更新頑張ってください!応援しています!! (2020年3月14日 14時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 忍大好きマンNさん» コメントありがとうございます!皆様の応援を糧に、精一杯がんばっていきます。これからも読んでいってください。 (2020年3月11日 11時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - ももりんごさん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。そこまで言っていただき、本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね♪ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょっちー | 作成日時:2020年2月21日 13時

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