ひーと様リクエスト 相棒コンビと貴和 貴和side ページ41
春の晴れた日、上杉からメールが来た。
いつも通りの簡潔かつ不親切なメール。
[Aのこと傷つけちまった。言わなくていいって言われたけど、謝っとく]
全く訳がわからない。
Aに聞けば分かるだろう。
幸い、今日はカフェテリアに収集がかかってるし。
カフェテリアに行くと、Aと上杉がすでにいつもの場所に座っていた。
Aのポニーテールが少し濡れている。
声をかけながら隣に座ると、Aの首に赤い痕。
まるでキスマークのような…。
「A、傷つけられたってどういうことかな?」
『ああ、聞いたの?言わなくていいって言ったのに。和典のほんの出来心よ。私も同意したし、和典を責めないでちょうだいね』
[浮気]の二文字が頭をよぎった瞬間だった。
「悪気は一切無かったよ。オレだって初めてだったし、元々興味はあったから…、まぁ成り行きだな」
「成り行きでそんなことになったんだな」
『ええ。私も特に困ることはなかったし、道具は持ってたからね。まさかあんなことになるとは思わなかったけど』
道具は持ってたって、何で?
確かにハニートラップに躊躇は無いとは言ってたけど!
困ることはないって、オレは?!
「おまえすごい声出してたもんな」
『当たり前でしょ。ビックリしたわよ。あなた意外と不器用なのね』
すごい声…。
もはやオレは、どういう反応をするのが正解なんだ。
っていうか、何でこんな平然とオレの前で話せるんだ。
「そういや、あれって色んなサイズがあるんだろ?おまえのはどれくらいのなんだ」
『今日使ったのは、一番小さいサイズよ。大きいのは家にあるわ』
「また今度そっちでもやらせてくれよ。ってか、何で髪濡らしたんだ」
『和典が出しすぎて、白く固まってたからでしょ?!加減っていうのも覚えときなさいよ。においだってすごかったし』
におい…出しすぎて白く固まった…。
「A…、上杉はそんなにすごかったの…?というか、そんなにいっぱい道具持ってるの…?」
自分で自分に感心する。
オレって、こんな暗い声出せたんだな…。
『…?そうよ。和典ったら少しふりかければ十分って言ったのに、ずっと押しっぱなしで。煙たいったらありゃしないわ。道具に関しては、貴和だって見たことあるでしょ?使ってくれたことだってあるし』
「そんな覚えないけど…」
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きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» リクエスト更新致しました!これからもぜひ、お気軽にリクエストしてください。ありがとうございました! (2020年6月23日 6時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 早っ(笑) 了解です。ありがとう (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!おそらくどちらも続編の方で更新となるので、連絡致しましたらそちらへ飛んでください。リクエストありがとうございました! (2020年6月22日 21時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 忙しい所すみまん。もう1つリクエストさせていただきます。優先順位はきょっちーさんの好きな方で宜しいのですが、清香ちゃんがぶりっこになって黒木君やkz メンバーを驚かせる、というのです。理由やきっかけはお任せします。すみません、宜しくお願い致します。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!清香ちゃんのあることから、もしかしたら想像とは違ってしまうかもしれませんが、精一杯書かせていただきます! (2020年6月22日 13時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2019年12月9日 14時