その2（名前）sideから ページ39
しかし手を伸ばした瞬間、一気に冷たくなり映像も変わった。
【おまえみたいなバケモノ、このチームにいらない】
【桜田さん、私はあなたが怖い】
【どうせボクたちのことも、バカにしてるんでしょ】
【おまえと相棒とか、虫酸が走る】
【オレの家族に、バケモノはいらない】
【バケモノを愛していたなんて、一生の汚点だよ】
みんなが冷たい目で私をみる。
「……よっ！…ろ！」
反論したくて口を動かすのに、声がでない。
「……ってこいっ！」
遠ざかる背中を追いかけたいのに体が動かず、絶望した。
「戻ってこい！Aっ！！」
どこからか聞こえた声に、闇が、壊れた。
※※※
貴和side
スーパーで買った生鮮食品を冷蔵庫に入れ、水を持ってAの部屋へ。
まだ寝ていると思いベッドに歩みよると、Aはひどく汗をかき、うなされていた。
「A、夢だよっ！起きろ！」
『ち、がう、そんなこと、ないっ、わたしは、ばけものじゃっ』
「A、起きて戻ってこいっ！」
『みんな、たかかず、いかないでっ』
「オレはどこにも行かない！戻ってこい！Aっ！！」
Aがはじかれたように目を開けた。
息がずいぶん荒く、その目は涙でうるんでいる。
そっと手を伸ばして頬に触れる。
「大丈夫？すごくうなされてたよ」
Aがオレを見て両腕を伸ばしてきたから、体を持って抱っこの状態でベッドに腰かける。
「大丈夫、大丈夫。オレはどこにも行かないよ」
『…でも、行った。何もいらないって言ったのに。行かないでって言ったのに』
あれは、何もいらないから傍にいてってことだったのか。
「そっか、ごめんね。もう行かないよ。ご飯食べれるかな。薬飲まないと」
『…ちょっとなら。でも、手が動かない』
「わかった。じゃあ、食べさせてあげるよ」
抱っこのままキッチンに行き、イスに下ろしてお粥を作った。
煮こんでる間は、また抱っこの状態だったけど。
ここ最近Aを抱っこする機会が多いから、筋肉がついた気がする。
お粥を食べさせて薬を飲ませたら、再び部屋に戻ってきて一緒にベッドに潜る。
「薬も飲んだし、ゆっくり寝ようね」
Aはとろんとした目でうなずき、すぐに眠った。
薬が効いているようだ。
「おやすみ、A。今度は幸せな夢を」
表情を見る限り、大丈夫そうだね。
mana様、リクエスト本当にありがとうございました！
よい子の日小塚side→←mana様リクエスト 風邪と悪夢 貴和side
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きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» リクエスト更新致しました！これからもぜひ、お気軽にリクエストしてください。ありがとうございました！ (2020年6月23日 6時) (
レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 早っ(笑) 了解です。ありがとう (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました！おそらくどちらも続編の方で更新となるので、連絡致しましたらそちらへ飛んでください。リクエストありがとうございました！ (2020年6月22日 21時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 忙しい所すみまん。もう１つリクエストさせていただきます。優先順位はきょっちーさんの好きな方で宜しいのですが、清香ちゃんがぶりっこになって黒木君やkz メンバーを驚かせる、というのです。理由やきっかけはお任せします。すみません、宜しくお願い致します。 (2020年6月22日 21時) (レス) id: 724d0f98c3 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました！清香ちゃんのあることから、もしかしたら想像とは違ってしまうかもしれませんが、精一杯書かせていただきます！ (2020年6月22日 13時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょっちー | 作成日時：2019年12月9日 14時
