275話 ページ29
【そういえばあなた達がフランスにいた頃、あなた達を描かせてほしいって言ってきた画家さんがいたわね。名前は聞かなかったんだけど、どうなったのかしら】
「そうなんですか」
『やっぱり全然覚えてないわ。私と黒木君ってそんなに仲良かったの?』
【もちろんよ。[たーくんをお嫁さんにする!]って言ってきたこともあったくらいよ】
『全っ然覚えてないわ…』
「というか嫁って…普通逆だろ」
【まあそれから何かにあったわけでもないし、いいんじゃないか。合宿、気をつけて楽しんでくるんだよ】
『はーい』
「はい。ありがとうございます」
※※※
そしていよいよ夏休み。
サッカーKZは一度グラウンドに集合してからバスで空港に向かう。
「改めて紹介するぞ。今日からマネージャーになってくれる桜田Aさんだ」
『皆さんよろしくお願いします!』
頭を下げると、あちらからも
「よろしくお願いしますっ!」
と大きな声が返ってくる。
この感じ懐かしいな。
私がサッカーを得意とする理由は、前世で小中高とサッカー部だったから。
またサッカーに関われるのは素直に嬉しい。
「それじゃ皆バスに乗れ」
バスが走り出すと、私はマイクを持って前に立つ。
『それでは到着までのスケジュールを説明します』
バスが空港に着くと私は一番に降り、空港の広場の隅に立つ。
メンバーが降りてきたところで誘導する。
その後バスに戻り忘れ物がないかをチェックして、選手と合流した。
戻った時には応援団も集合しており、傍には新聞社の腕章をしたカメラマンがついて、仕切にストロボを閃かせて写真を撮っていた。
応援団に対してのコーチの挨拶が終わると、若武君が声をあげた。
「コーチ、せっかく応援団が来てれてるんだから皆で記念撮影しませんか」
「そうだね。じゃそうしようか」
コーチの許可がおりると、若武君はすぐメンバーを振り返った。
「おい皆、応援団と混ざろうぜ」
その声と共にKZがドッあちらに押しよせていき、応援団の間に入りこんだ。
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きょっちー(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます!次はシンデレラです。私もKZのみんなと旅行したいものです。これからもお願いします! (2019年12月6日 7時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年12月5日 19時) (レス) id: 21a29bd71d (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - RiRさん» 返信遅くなってすみません!繰り返し読んでいただいているようで、本当にありがとうございます!駄作者のことまで気にかけていただいて…。これからも応援してもらえたら嬉しいです。 (2019年12月3日 16時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とっても素敵なお話をありがとうございますm(_ _)m気づいたら5周目ですww 応援しております。無理のない範囲で私に続きをお恵みください! (2019年12月1日 16時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
きょっちー(プロフ) - 三毛猫さん» ありがとうございます!ただ今、新企画も企画中ですので、そちらも楽しみにしていただければ嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2019年12月1日 10時) (レス) id: 22142a784e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょっちー | 作成日時:2019年11月30日 15時