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第3章 ページ49

「 貴女に1つ言いたかったの。 刀剣の話をしていた時に貴女は 物に魂を与える人の事を
ハニワ と言ったわ。」

人差し指と中指を立てて 円を描く。

「 おおかた、HoneyWorksとでも間違えたんでしょうけど‥ 」

描かれた円の縁が光り出し そこに線を加えていく

「 ハニワ じゃなくて審神者 よ!」

「除!」
その言葉と共に桃井を中心に円が浮かび上がった

「 キャアアアーー !‼ ‥‥」

叫び声をあげたと思ったらがっくりと桃井は力が抜けたように目を閉じた。

やったか、と黒子と赤司が息を吐く。

「‥‥神憑 さん?」

黒子がその場から動かない神憑に声をかける。


バチン
何かを弾いたような音が響いた。
その途端に、前にあった鏡に桃井の姿が映る。

「な、なんでよ‼‼ なんで奪えないの⁉
今の私なら他の人の体でも奪えるはずなのに‼」

そう言って 鏡の中から手を貼り付けて叩く桃井は血走った目で赤司と黒子の方を見た。
その時、2人は自分が狙われていたことに気付く。

「貴女が首を絞めている間にあの2人に結界を張っていたんです。そして桃井さんにも。
一度出たら最後。 もう、桃井さんや彼ら2人の体を奪うことはできません。」

「な、なら なんでアンタには!!」

「私の体はもう奪われていますから無理ですよ。貴女なんか足元にも及ばない神様にね‼」

神憑はそう言ってバツ印を描いた

「貴女はそこから動けませんよ。最初の封はまだ切ってはいないので。」

ついに鏡の桃井は顔を真っ青にして涙目になった。
絶望的な状況を理解した顔だ。

「ちょ、ちょっと待ってよ! わ、私はあの子よりも!ずっと!」

「本体は1つです。 でも、影はいくらでもあるんですよ。貴女の代わりはいても桃井さんの代わりはいないんです」

そして、線が交わる中心に向かって縦に線を引き

「壊!」

叫んで鏡に向かって指差した

パリーーン

鏡は大きな音をたてて砕け散った。
破片が桃井に当たりそうになるが
バチンと弾かれる。

神憑は破片を避けて桃井さんの前に立って封を切った。
力が抜けて倒れてくる桃井さんを受け止める。

そして、黒子と赤司の方を向いた。

「お疲れ、終わったよ。」


その言葉に2人が 駆け寄ってくる。
3人で桃井を破片のない安全な所に運び
赤司がドアの鍵を開けた。


ーーーー
作者)3章が長いぃぃ(心からの叫び)

神憑)話数が最大になってるんだけど…

作者)次の話いるか!?いらんだろ!

神憑)…書け。

作者) うす。

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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