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第3章 ページ44

その言葉に青峰の力が一瞬抜けた。
目先の自分の幼馴染のことばかりで
神憑のことなんて何にも考えていなかった。
それは、青峰以外も同じだ。

神憑は青峰の手を振り払い
襟を直しながら 今度は神憑が青峰を睨みつけた。

「何も出来ないくせに勝手な事言わないでくれる。貴方達と桃井さんの関係なんか知らない。でも私にとっては他人よ。なんで赤の他人の為に私が命をかけるのよ。依頼がなければ受けない、正義のヒーローなんかじゃないの」

立ち尽くす目の前の黒子の横を通って
歩きだした。

「ま、待つのだよ! 依頼するから桃井を助けてほしい」

緑間が引き止めた。
神憑は苦笑いしながら振り返る

「緑間君、 約束の内容覚えてる?」

「当然なのだよ。 1つ目は‥」

その言葉にかぶせるように神憑は言った。

「死んでも恨まない。 これは被害者本人としか出来ない約束なの。 貴方が私に依頼することは出来ないわ」

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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