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第1章 ページ5

部活の時間になり、 青峰は先生に呼ばれていて、他のクラスよりもホームルームが早く終わったため、いつもよりも早く部室に向かった。

誰もまだ来ていないようで更衣室の前まできて、鍵を取りに行く必要があると思い
引き返そうとした時
キィと、ドアが少しだけ開いた。

最後の人が閉め忘れたのだろうか。
まぁ、開いているのならば着替えようと思い
ドアを開け 荷物を置いて自身のロッカーの前に立ち 開こうとした時に、ふと、ある事が頭の中をよぎった。
ちょっとまて、昨日最後まで残って鍵を閉めたのは赤司と自分ではないか。
今朝は点検か何かで朝練はなく更衣室は使われていないはず。
では、何故。
監督やコーチがここを開けたのか?
どんどん、悪い方に考えがいく。

いや、考えすぎだ。
大方、先輩が昼休みにでもきたに違いない。

そう、思いロッカーを開けた。
瞬間、目に入ったもの。
それは
「ま、マリーちゃん人形が何故ここに」
しかも、その人形は左腕が無かった

恐怖で後ずさり後ろにあった椅子に引っかかり 座ってしまった、、
目線が下がったことで人形と顔を合わせることになる。
そして、気づくその人形に目が無い事に。

「お兄ちゃん、あと2日だよ。 約束忘れないでね」

話すはずのない人形が言葉を発し、最後に
ニイッと笑って暗いロッカーの奥に消えた。



「ばーん! 更衣室一番乗りっスー!!」
「うるさい、黄瀬ちん。普通に入れないわけ」
「というか、緑間がいるじゃないか。」
黄瀬、紫原、赤司、が入ってきた。
「一番乗りだと思ったのにー、って緑間っち! 汗びっしょりじゃないっスか!どーしたんスか⁉」
「ロッカーの開けて椅子に座ってるなんて
何してたのみどちん」
「緑間、大丈夫か?顔が真っ青じゃないか」

昨日のことは夢なんかじゃない、
間違いなく現実だ。
どうすれば、どうすればいいんだ。
いや、探すしかない人形の欠けた腕を。
すぐに立ち上がり、 荷物を持って更衣室を出る。
後ろから、呼ぶ声が聞こえたが
それどころじゃなかった。

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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