鈴の音が聞こえる【黒子のバスケ】 (ページ39)

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第3章ページ39

「その時桃井は鏡を指差したんだな」
緑間のあまりの勢いに黒子は戸惑いながらも頷く

「それにやっぱりおかしいッス！この前マグカップ買いに行ったとき桃っち興味示すどころか微妙な顔してたっス！」
その言葉に黒子はハッと思い出したように言った。

「黄瀬君のお姉さんのお気に入りキャラクターは刀のマスコットでしたね。
女性に人気のツクモ君」

そうっす！と黄瀬は指差した。

話を聞いていた赤司は興奮している黄瀬と緑間の肩に手を置く

「少し落ち着けお前ら。先走り過ぎだ。
別にその時は興味なくてもある日偶然
好きになったなんてありえない話ではないだろう。桃井の事も心配だが、俺はお前達2人もどこかおかしい気がしてならない。
いい加減説明してくれないか前の黄瀬の事といい気がかりなことが多い」

赤司の言葉に黄瀬と緑間は固まった。

「な、な～に言ってんスか？別に何にも‥」
鋭い赤司の視線に黄瀬は尻すぼみになる。
隠し事は向いていない性格だった。

「別に何も無いのだよ。俺はもう帰る。」
緑間は鞄を持ってドアに向かう

「お、俺もッス！」
黄瀬も慌てて後を追う
赤司を通り過ぎてドアに手をかけた。

「神霊探偵」

赤司が呟いた。
黄瀬と緑間はピクリと止まる。

「緑間が前に言ったな。図書準備室の噂は知っていたが、あの部屋に行った時お前達2人しかいなかった。 ‥本当はいたのか？あの場所にもう1人。

そう例えば‥ 神憑Aとか」