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第3章 ページ34

ピピピピッとなる目覚ましを止めて
欠伸をした。 なんかまだ眠たいけど
今日は朝練がある日だから早めに行かないと。
一階に降りて洗面台で顔を洗う。
タオルで拭いて いつもと変わらない顔を眺める。
また、今日も呼び出されたら嫌だなぁ‥
自分では嫌そうな顔をしていると思っていた。ため息も出てしまっていたし。

しかし、鏡に映る自分はほんの一瞬だけ
口角を上げたように見えた。

「えっ」

驚いて鏡を見るが 映るのは驚いている自分の顔。

気のせい‥にしても怖かった。
いや、それとも自分は無意識に笑っていたのだろうか。
何故か急に寒気がして 髪をとかして すぐに
その場を離れた。

「ねぇ、青峰君! お化けって本当にいると思う?」

「は?」

なんとなく登校中隣を歩く幼馴染に尋ねる。

「いるわけねーだろ。 お化けだって思っていったらテツだった訳だし」

「まぁ、そうなんだけど‥」

「お前、緑間のオカルト菌でも移ったんじゃねーの?」

なんて失礼なことを言ってくる。

「みどりんは、やっぱり信じてそうだよねー」

今度、みどりんにでも聞こうかなぁ‥
いや、絶対馬鹿にされそう

「ていうか、お前いきなり話題変えんなよ。」
青峰が頭かきながら言った

「え?」

「さっきまで 最近は刀剣がブームなんだ!とか、今度展覧会があるとか言ってたのに急にお化けなんて言い出しやがって」

「‥あれ? 私そんな事言ってたっけ?」

そんな言葉に青峰は呆れ気味に尋ねる。

「それで、展覧会行くのか?」

刀剣の展覧会?そんなのあるなんて知らなかった。
確かに ブームなのはニュースで見たけど
私は全く興味なかったはずなのに

不思議なよく分からない違和感が桃井を襲った。

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年3月14日 11時

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