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四十一話 ページ43
藍香「泉･･･先輩？」
無言になった泉先輩に声をかけた。
泉「藍香･･･？だよねぇ？」
泉「ようやく、見つけたよ。心配、したんだからねぇ」
藍香「お久しぶりです、泉先輩。心配掛けてごめんなさい」
泉「で、何があって連絡の一つも寄越さなかったわけぇ？お兄ちゃんに言ってみな」
その質問を投げかけられた瞬間、少しだけ体を強張らせる。
一時期お金のためにモデルをしていた時色々お世話になったが、監 禁したあの人に強制的に辞めさせられた。
事務所からは連絡が無かったようだ。
藍香「あ･･･それは･･･色々あってですね」
監 禁されてたとか言ったら過保護な泉先輩が何と言うのか。
ちょっと怖いし言わないでおこう。
泉「ふ〜ん、まあ、今は聞かないでおいてあげるけどぉ？何時かは言ってもらうからね」
藍香「あはは･･･はい」
薫「話し終わった？じゃあ今度こそ･･･」
まだやるのか･･･？
泉「ちょっとかおくん？俺の藍香を、何デートに誘ってるわけぇ？」
薫「別に良いじゃん。せなっちのじゃないし、許可がいる訳じゃないし」
泉「はあ？藍香は俺の何ですけどぉ！？」
･･･････････････別に泉先輩のものでも無いけど、面倒くさいし、言わないどこ。
二人で言い争っていると、また別の声が聞こえる。
千秋「おお！二人で何をしているんだ！？」
あ････････････面倒な人、またきたね。
千秋「俺もまぜてくれ･･･！」
･･････あ〜はい。
三人共帰ってくれ。
薫「男が増えたって嬉しく無いよ〜俺は藍香ちゃんとデートに行くんだから♪」
泉「はあ？煩いのは来なくて良いんだけどぉ？俺は藍香と話してるんだから」
二人して同時に同じようなこと言ってる。
似たもの同士ではないか。
宗「ノンッ教室の前でガヤガヤと、喧しいの･･･だ」
あーもう、面倒くさい！帰って良いかな…
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
