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四十話 ページ42
藍香SIDE
ふぅ･･･と息を吐いて大きなドアを見上げる。
寝たらスッキリしたのかあっさりとついた3-Aの教室。
入ろうかどうか迷う自分に戸惑ったのも束の間、納得する。
そういえば私、人と関わらないようにするんだったな、と。
忘れていては意味がない気がするが、今思い出したので良しとする事にして、一瞬考える。
まあ、もう用事として貰ってしまった訳だから、これは果たさねばならない。
藍香「失礼しま･･･････････････」
斑「はっはっは〜！たかいたか〜い！」
敬人「止めるんだ度し難い！！」
英智「ふふっ･･･敬人･･･ふふふっ･････････」
泉「ゆうくん･･･♡」
宗「マドモアゼル、今日も君は美しいね！」
マドモアゼル『えぇ、ありがとう宗君』
薫「あ･･･」
藍香「･･････した」
うん、私は何も見ていない。
これは･･････教室の前に置いておけば良いか。
よし、見つかる前に早く帰ろう。
薫「どうしたの？何か用かな、えっと･･･天音藍香ちゃんで合ってるよね？」
藍香「そうですけど･･･」
何で名前知ってるの！？怖い！
とは言わないでおく。
それにしても、と話し掛けてきた、多分羽風先輩を見る。
なんか･･････なんかチャラい。
何て言うんだろう。
雰囲気がすっごい女遊び好きそうな感じ。
こういう人こそ病んだら怖いし、あんまり関わらないようにしないと。
好意を持たれないよう、好印象を抱かれないようにすればいいはず。
薫「じゃあ藍香ちゃん、これから俺とデート行かない？」
私の読み、当たってたね。
まあ、答えは一つ。
藍香「お断りします」
薫「えぇ〜そうは言わずにさ、ね？」
藍香「いえ･･･丁重にお断り致します」
あなたが死なないためです、何て言えないだろう。
私が気付いていないストーカーとかいたらどうするのだ。
アイドルになるために此処に居るのだろうし、死んだら困るでしょう。
泉「かおくん？ドアの前で何してるわけぇ？」
アルバム整理してたんですけどぉ？と、声の主は言う。
顔を向けると、割と見慣れた顔があった。
泉「は･･････？」
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作者名：エル | 作成日時：2022年9月29日 20時
