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三十六話 ページ38


偕行院「あれぇ?藍香ちゃんじゃないですかぁ♡」

此処は逃げるしかないよね、うん。

藍香「済みません、私急いでおりまして、呼ばれているのでもう行きますね」

話しかけるな、という威圧を織り交ぜながら。

そして言い終わったあと、即走る。

偕行院「え?いやちょっと待ておいこら職員室反対だよぼけー!!」

藍香「そうなんですね!ありがとうございます!」

割と良い人みたいだな。

誤解してたかも。

偕行院「はっ・・・・・・待ってよぉ♡酷い、藍香ちゃん酷いよぉ。うぇーん」

戻った、戻っちゃったね。

大根役者だよこの子。

もうちょっと上手く演じれば良いのに。

それに、考えないようにしてたけどもう無理だ。

香水とか化粧の匂いきつすぎるよ。

藍香「おぇ・・・・・・・・・済みません急いでるって言ったと思うんです。失礼します」

口をつきそうになった吐き気を何とかこらえて走り出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走ったの間違いだった。

本当に吐きそう。

何とか職員室に着いて、呼吸を整える。

椚「あぁ、来ましたね藍香さん。呼び出した用件なのですが、部活は強制ですので、見学しておくのと、unitに入るなり結成するなりしておいて下さい。ソロでも結構です」

部活強制・・・・・・幽霊部員でもしようかな。

藍香「はい、分かりました・・・・・・・・・他に用事は無いですか?」

椚「いえ、特になにも・・・・・・」

藍香「・・・・・・・・・・・・・・・」

椚「これを3-Aまで運んでおいて下さい」

藍香「はい!失礼しました!」

用事も貰ったしさっさと終わらせよう。

椚(ワーカーホリックか何かなんですかね・・・)



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作者名:エル | 作成日時:2022年9月29日 20時

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