人気女性声優・イケボに落ちた2［櫻井孝宏］ (ページ44)

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092・食器洗いページ44

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「A、中村と話したんだろ？」

「あぁ、さっきのトイレの時ね」

「なに話してた？具体的に…」

Aは器を洗い、櫻井は鍋をタワシでゴシゴシ洗う。それをしながらの会話だ。

「んー中村くんに言わないでよ？」

「うん、言わねえよ」

「孝宏は中村くんがまだ私を諦めてないのを知ってて、わざとイチャつくのが辛いって言ったわ」

「…俺がわざとイチャつきを見せつけてるって？w」

「うん」

「アハハw」

「神谷さんの前でもあんな感じって言ってた。わざとなの？」

「うーん、多少はわざとかもしれねえ。けど俺は周りとか見えてねえんだと思う」

「周り見えてない…？」

「Aが視界に入ったら、Aしか見えないってこと。一直線に俺はお前の傍に行ってキスする」

「え…/」

「神谷には意図的だったのかもしれない。あいつ諦め悪いんだもん」

「私は相手にしてない」

「分かってんだけどな…今でもこうしてお前の傍に居たいんだよ…」

chu…
こめかみに口づけを落とす。鍋を洗ったまま。

「わ…孝宏ったら…/」

「四六時中Aのこと考えてる。だから同棲したいって思ってたんだけど…」

「私も同じ。ずっと孝宏のこと考えてる…/」

「マジ？」

「うん…私、孝宏が他の女の子に靡かないって信じてるから、奈々や(植田)佳奈ちゃんが孝宏に親しくしてもなにも言わないしイチャつきを見せつけたりしないでしょ？」

「確かに」

「私も孝宏だけ見てる。だから信じてね？」

「もちろん信じてる…なあA、キスしたい」

「え…ここで？」

「いいだろ…？見せつけるわけじゃない…隠れてキスしよ」

「…っ/」

Aは器を洗い終え、櫻井も鍋と蓋を綺麗に洗った。櫻井はAの背中を押して、4人の視界に入らないよう隅に促す。

「孝宏……ン…ッ」

「A、ずっと一緒な…」

「うん…/」

櫻井が深い口づけをし、優しく抱きしめた。