三十八人目 ページ39
敦side
敦「鏡花ちゃん、見える?」
鏡「………まだ。」
敦「そう………」
僕と鏡花ちゃんと宮部さんは乱歩さんが推理した場所で見張っていた。
もうすぐ、ボスの男が来る予定時刻。
いつ来ても可笑しくない。
ピリリリリリリリッ
敦「え、あっ、はい、もしもし?!」
谷「今、そっちに黒い外車がいったンだけど、佳奈さんが見当たらないンだ。
もうそっちにいるかもしれない。」
敦「え、でも此方には其らしき人物は居ませんが…………」
国「おい、代わった。
恐らく、異能だ。
佳奈さんの異能力は『天地創造』
ありとあらゆるものを造りだし、どんなものでも操ることの可能な異能。
恐らく、お前たちの見ているものは現実ではない!!!
もう、そっちに佳奈さんはいる!」
まさか。
あの人の異能力はそんなものだったんだ。
と言うことは、もう此処にいる。
何処だ?
何処に、いるんだ?
キキーーーーーッ!!!!
ボ「ッチ、異能力『呪怨』」
佳「異能力『天地創造』《風創造》」
もう、戦いは始まっていた。
宮「先輩!!!!
そんなことをしても無意味だということは分かっているんでしょう!?
止めて下さい!!!
お願いです!
まだ、間に合います!!!」
佳奈さんの目は、淀んでいた。
深く闇に染まっていた。
鏡「……………闇に咲いた花は闇でしか生きられない………。
でも、私は光で生きてる。
貴女も、まだ間に合うから、だから____」
ダメだ、聞いてくれない。
敦「谷崎さん、国木田さん、太宰さん!!!
佳奈さんを見つけました!
戦闘は始まっています!
今から、止めます!」
国「俺たちも向かっている!
其まで持ちこたえておけ、此方には太宰がいるからいざとなったらなんとかなる。」
太「其れはうれしいねぇ。信頼してくれてるの?」
国「おい、包帯無駄遣い装置。
さっさと行け。」
太「酷い!!」
国「お前はこのような事態でも……………クドクド」
取り敢えず切った。
敦「鏡花ちゃん、宮部さん。
僕がボスの男を押さえます、どうにか佳奈さんを……………、ッ鏡花ちゃん、危ないっっ!!」
鏡花ちゃんのこめかみに銃弾が通っていた。
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作者名:ゆい | 作成日時:2018年12月15日 22時