三十四人目 ページ35
佳奈side
バスは其を見計らったように走る。
スピードが上がる。
しかし駐車場らしき所に着いた。
佳「待って！！！
由緒
颯
達巳
咲希
幸助ぇ！！！」
窓ガラスを叩き割、中を見ると爆弾。
残り、5秒。
佳「手を！！！」
幸助達に伸ばす。
だが
全「「「逃げて！ねえちゃん！！！」」」
すると、私は突き飛ばされた。
十の、小さな手に。
ドカーン
衝撃で吹き飛ぶ。
佳「あっがぁっがはっ！！！」
体が、転がる。
バスは、燃え上がっていた。
？「残念だったねぇ。No.009。
一瞬でやればあの子達は助かったろうに。
幸せに暮らして行けただろうに。
君も、あの子達と暮らせるようになったのにね。
結局、君((佳「いやっ！止めて！」
いや、やめないよ。
君は、人一人救えない、出来損ないの殺人兵器さ。
永遠に逃れられない。
君は、一生籠の中。
殺しという。
君の手は、最早私色に染まって、後戻りできない。
真っ黒だ。
生きる価値もない。虫螻同然。
さぁ、行こう。
君が殺した、子達の始末は部下に任せて。」
佳「私が、殺した。」
？「そうさ。君が殺した。
何の罪もない子供達の人生を奪ったのさ。
下らぬ感情で。
利用価値のない人間は息をする権利すらないのさ。
光なんてこの世には存在しない。
誰も、君なんか必要としない。」
あの人は、歩き出した。
私も行かなければ。
何かが、壊れてしまった。
何かはわからない。
ただ、大切なものが、失われた。
私には其すらどうでもよくなった。
私にはもう何も無い
血に濡れた、バケモノ。
彼等と、関わらないようにしよう。
そうでもしなければ、最早守れない。
ユートピアを壊そう。
宮「先輩！！！」
佳「宮部。」
宮「駄目です！何か、方法は或筈。
貴女が、行く必要は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
佳「小説家になりたかった。
あの方は、私に資格があると言ってくれたが、人殺しのバケモノには無理だ
ならば、私の願いは、ひとつ。」
宮「先輩！！！」
振り向かなかった
太宰side
あのシーンに、似ている。彼女は、まるで、織田作だ。
助けたい。
思わずにはいられない
生きる権利位、ある筈だ
間違っている
待ってくれ。
同じ過ちはしないと、誓ったんだ。
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作者名：ゆい | 作成日時：2018年12月15日 22時
