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トントンの質問に返答をするのを躊躇ってはや数分
トントンは問い詰めもせずに、俺の言葉を待っていた
全てを言ってしまいたい。けれど、それを言ったことの代償はでかい
言いたい、言いたくない
その言葉の羅列が思考の海を彷徨う
テーブルの下で両手に汗を握り、ぎゅ、と丸め込む
言おうと決意しても、何かが邪魔をしてその言葉を飲み込んでしまう
早く、早く言えよ俺…ｯ！
なんで、言葉が出ないんだよ…
唇を噛んだその時、ふわりと頭に暖かい何かが乗った気がした
ut｢シャオちゃん。今思ってること、口に出すのにそんな悩まんくてええと思うよ?｣
sha｢だいせんせ…?｣
どうやら俺の頭の上に乗ったのは大先生の手だったようだ
大先生はいつもそうだ。俺や周りが思ってる事は何でもお見通し
何でも見透かしてまう
これは前世からそうや
トントンだってそう。勿論俺もそうだが…
だから、いつだって大先生は皆の聞き手になって一緒に解決してくれた、背中を押してもらった
ふわりと大先生に頭を撫でてもらってはゆっくりと目線を合わせたその時、するりと喉の奥の邪魔をしていたモノが取れた気がした
その瞬間、俺は息を吐くように、思考の海を彷徨っていた言葉を並べていった
するりするりと俺の喉から出てくる言葉は止まることを知らない
そしていつの間にか、涙を流していた
すると、目線を合わせたままだった大先生は、何処か、安心したような泣きそうな、そのような笑みを浮かべていた
あれ、俺は…何を、?
tn｢せやったかぁ…｣
sha｢トントン…?｣
涙声になったトントンの声を聞き、其方を振り返れば、彼は朱い瞳を濡らしていた
ut｢もっと、…もっと早くに気づいとけば良かったなぁ…｣
そう言った藍色は俺を引き寄せて、痛いくらいに抱き締めた
彼に抱き寄せられとき、恥ずかしさが湧き上がったが此処は偶然にも個室。俺は、子供のように咽び、啜り泣いた
あの後、注文をしていた昼食が運び込まれ、爆速で食べた後、店を後にし、トントンの家へと向かえば今までの事を報告しあった
俺の今までの事、見た夢、前世から貰い受けた"アイツ"の物など
それを話終われば2人は"おかえり"を言った
俺は、屈託の無い笑顔で、仮面を落とした笑顔で、満面の笑みで
こう言った
"ただいまｯ、!!"
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白狐(プロフ) - 夜の町さん» マジすか?!ありがとうございます!!無理しない程度に頑張りますね!! (2020年5月20日 11時) (
レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - レンさん» あ"ｯ…良いかも()そのご意見参考にさせてもらいますｯ!!!()ありがとうございます!! (2020年5月20日 11時) (レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - くずをさん» ありがとうございます!!もっと評価されるように頑張ります!!! (2020年5月20日 11時) (レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
夜の町(プロフ) - 読んだ瞬間心いぬかれました。はい。更新、無理は言いません。頑張って下さい！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: af5663f329 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 竹刀ww…顧問は軍曹さん？？！…… (2020年4月15日 19時) (レス) id: 784374d164 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐 | 作成日時：2020年2月3日 9時
