. ページ11
それから、空白の小学校生活を送り、中学生を迎えた
中学へと進学すればまたアイツらと同じ時を過ごした
純粋に楽しかった
小学生の時よりも友達が増えた
けれど、何処か、冷めたように、心がぽっかりと空いたような感覚に陥った
楽しくない
やはり、アイツがいなけれりゃ、何も楽しくない
それを自覚し始めてから、俺はへらりと薄い感情を仮面のように着けるようになった
薄っぺらい笑顔を貼り付けては人を欺く
そうすれば大体のやつは気付かずに俺と接していった
中2の、夏までは
俺はいつも通り、グルッペン直々に誘われた生徒会の仕事をせっせとやっていた
今日の当番は俺、トントン、大先生
sha｢あっつ…｣
ut｢なんで夏休みやのにやらなあかんねん…｣
tn｢おう、あく口動かしてねぇで手ぇ動かせ｣
いつも通りの会話に茶々を入れつつ作業をこなす
ut｢そーいやシャオちゃんさ｣
そう言った大先生は資料片手にパソコンと睨めっこの状態で口を開き、俺の名前を呼んだ
sha｢ん、なんや大先生｣
俺も作業の手を止めないまま大先生に返事を返す
ut｢最近また痩せたよね?｣
その言葉にぴしり、と固まってしまえば隣から猛烈な圧を感じた
tn｢…ほぅ…?｣
や ら か し た ☆
どうにか言い訳を考えようとするも空気を読まない大先生はその後を続けた
ut｢んでー、シャオちゃん何か無理しとーやろ｣
sha｢な、なんの事だk…tn｢シャオさん、この後お昼一緒にどうです???(圧)｣ｱ…ﾊｲ…((｣
くっそ…なんでバレたんや…後で覚えてろよ大先生…
tn｢…んでー、いつからちゃんと食ってないん?｣
場所は変わって某ファミレス
現在進行形でトントンに質問をされている
sha｢1週間…tn｢ん?(圧)｣…3週間前からちゃんと食べてません、はい｣
トントンは今世も根っからのおかんで、皆の事となると物凄く怒る
怖すぎやわ阿呆()
ut｢んふ…w｣
tn,sha｢｢笑ってんとちゃうぞこらぁ…！！｣｣
ut｢はひｯ…()｣
俺たち2人から怒りを食らった大先生は一瞬にしてすぼんだ
いや草
tn｢はぁ…そんで?なんで食べれなくなってん?｣
その質問をされれば俺はまたも固まってしまう
やって、前世の仲間…いや、前世の俺の親友が死 んでしまう夢を見て食欲が無くなったなんて、口が裂けても言えない
言ったところで茶化される
前世なんて信じてるのか、お前、と
俺の心の中に、黒いものが渦巻いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 365人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白狐(プロフ) - 夜の町さん» マジすか?!ありがとうございます!!無理しない程度に頑張りますね!! (2020年5月20日 11時) (
レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - レンさん» あ"ｯ…良いかも()そのご意見参考にさせてもらいますｯ!!!()ありがとうございます!! (2020年5月20日 11時) (レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - くずをさん» ありがとうございます!!もっと評価されるように頑張ります!!! (2020年5月20日 11時) (レス) id: 08db4b3f0e (このIDを非表示/違反報告)
夜の町(プロフ) - 読んだ瞬間心いぬかれました。はい。更新、無理は言いません。頑張って下さい！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: af5663f329 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 竹刀ww…顧問は軍曹さん？？！…… (2020年4月15日 19時) (レス) id: 784374d164 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白狐 | 作成日時：2020年2月3日 9時
