007 ページ7
‥
2日目。
山田の、朝ごはんを知らせる声で起きた。
居間に降りると、そこには山田1人。
「あれ?伊野ちゃん達は?」
「あー、雄也の買い出しについていったよ?
ほんと伊野尾ちゃんって雄也大好きだね」
「確かに、」
「そこ座って?もう出来るから」
「あ、うん、」
隣に置いてあるテレビから流れる全然知らないローカル番組。新鮮さを感じてなんだか見入ってしまった。
気付けば、テーブルの上には昨日の夜同様、店レベルの料理がずらり。
味噌汁、白米、おかず……食べやすいように作られた和食達。いただきますをして、すぐに手が伸びた。
「んー、やっぱ美味い…」
「ははっ、ありがと!大ちゃん今日こそ楽しんでね」
「え?」
「あ、言ってなかったか。今日、俺と伊野尾ちゃんで店番するの。雄也が大ちゃんと海で遊びたいってさ!」
「え、まじか!超嬉しい!伊野ちゃん日向出ないんだもん…海来た意味って感じだったから…」
「ふふ、今日は暑いからきっと混むなぁ。
人、すっごく多いから気をつけてね?」
そう言って卵焼きを口に含んで、小動物みたいにもぐもぐと口を動かす山田。
2人で、山田が作った朝ごはんを食べてる
それだけで、気分が晴れやかだった。
昨日出会ったはずなのに、気まづさも無くなったのは、…
一緒に寝たから…?
「っ!」
「えっ、ちょ、どしたの」
「っ…、な、なんでもない…」
今の言い方、誤解生む!誰にだよって感じだけど!
一緒の部屋で寝ただけだし…
そう…寝ただけなのに
昨日よりも、山田を見るのが息苦しい感じがする。
「ゆっくり食べてよー?」
「うん、ごめんごめん!」
この息苦しさは、
暑さのせいか、はたまた、山田の事を
好きになりかけているせいか。
‥
294人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だんご(プロフ) - 綺麗な文章で素敵でした!arymちゃんと思いきや大好きなtkinも出てきて幸せでした。ありがとうございました! (2021年4月23日 14時) (レス) id: 75e27edd14 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 綺さん» ありがとうございます( ; ; )はい!待ってます♪ (2020年7月4日 10時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
綺(プロフ) - もえさん» 読んでいただいてありがとうございました!今のところ考えてないので何かいいお話が浮かべば書かせていただきますね! (2020年7月4日 6時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 完結おめでとうございます!もし宜しければ番外編等書いて欲しいです! (2020年7月4日 2時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
綺(プロフ) - 盟さん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2020年7月3日 12時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綺 | 作成日時:2020年6月4日 8時