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【N】
相葉さんの声が届いたのか、翔ちゃんはすぐに目を覚ました
S「…ん、うぅ」
N「起きた？」
S「に、の」
N「うん、ニノだよ」
S「にの、これ」
N「ん？点滴やだ？」
S「ん…こわ、い」
N「じゃあ先生が来たときに取ってもいいか聞いてみようか」
S「うん。。」
点滴が刺さっているのがどうしても怖いみたい
抜こうとしている手をそっと握って意識をそらせてあげる
S「にの、おうち、ね…？」
N「うん」
S「かえんなきゃ、って、」
N「そうだね、でももう帰らなくていいからね」
S「にの…」
N「翔ちゃんにはつらいお話かもしれないけど聞いてくれる？」
S「ん…」
翔ちゃんが今までされてきたのは虐待ってこと
翔ちゃんの家族は警察に捕まったこと
俺らが翔ちゃんを探すためにかなり騒ぎを大きくしてしまったこと
そのせいで病院がばれるのは時間の問題であること
大野さんが事務所に行っていて、今回のことの説明をしてくれていること
分かりやすいように一つずつ説明した
同時に翔ちゃんがこれからどうしたいかも聞いてみた
S「…」
M「まだわかんないか、」
S「にいちゃん…」
N「ん？」
S「にいちゃんが、しごと、かんがえて、くれてた
おれ、わかんなっ……」
A「そっか、じゃあこれからは俺らの中の誰かに相談して？
そしたら一緒に考えよう
翔ちゃん1人でするんじゃなくて、一緒にやってみよう」
S「でも、でもっ」
N「だいじょーぶ、おちついて？
雅紀も潤もニノも智くんも、みんな翔ちゃんの味方だよ
翔ちゃんが俺らのために頑張ってくれたのと同じように、今度は俺らが翔ちゃんのために頑張りたいの」
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作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
