ずっといっしょに (ページ18)

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【J】

家族同然と思っていた人のあんな場面に遭遇して、戸惑わない人間はいない

それなのに、俺らの仕事は、今の立場はあまりにも多くの人に影響を及ぼしてしまう
立ち止まることは許されなくて、安易に活動休止なんて言えない

真っ白なベッドに横たわる翔くんの身体中に包帯が巻かれていて、思っていたよりもずっと細かった腕には点滴が2本刺さってる

消えてしまいそうなほど小さい翔くんを目の前にして、誰一人触れることを辞められなくて、翔くんが病室に運ばれてきてからずっと、どこかしらに触れている

O「社長に話してくる」

リーダーが覚悟を決めた顔で立ち上がった
こういう時、揺らがないでいてくれるこの人がいるから俺たちはやってこれた

.

N「翔ちゃん起きるよね」

A「すぐ起きるよ」

M「ねぇ、」

N「ん？」

M「どうなんのかな、これから。」

A「うん」

答えはかえってこない
返して欲しい訳じゃなかった

思いがこぼれてしまった

そしてそれを見抜いて拾ってくれた2人

A「翔ちゃんはどうしたいかなー……？」

N「仕事人間だから休まないって言うかも」

M「意外ともうやりたくないとか言うかな」

A「でもさ、」

M「ん？」

A「どっちでもいいよね
だってきっと俺らはずっと一緒にいるでしょ？
最悪仕事がなくなっても、5人でいられたらそれでいいなって思う」

N「そうだね。」

A「翔ちゃんだけに決めさせたりしないよ。
安心して目覚ましていいからね」