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story 4
『キミの行動をずっと監視出来るように、ずっと俺のそばに居てくれたら………かな？
俺の前ならバラさないだろうし、もし言おうとしたら、その時はキミの命を奪うだけだから。』
ずっとそばにいる……
それもそうか、そうしないとやっぱり信じることは出来ないよね………
｢い、一ノ瀬先輩がそれで信じてくれるなら………｣
でも、一ノ瀬先輩は嫌じゃないのかな？
いつも学校で見る限りは１人でいたし、１人が好きなんじゃ………
『じゃあ、今から親に連絡して。
これから、家を出てここに住むこと、しっかり話して、了承してもらったら考えてあげる。』
そっか………
家なんて監視できないし、１番何してるかわからないもんね。
｢わかりました。｣
私は即答し、すぐに親に連絡した。
そして、返事は
"好きにしなさい"
そのひとことだった。
.
.
そらる side
今まで、なるべく人間を避け続けた。
人間に不審感を与えることなく、吸血鬼が接するには、やはり近すぎない距離が１番だとーーー
そう思っていた。
だが、俺は出会った。
俺が "吸血鬼" だとわかってもなお、不審感を微塵も感じさせない。
そんな 人間 に………
まぁでも、すぐにここからは離れることになるだろうな。
.
.
｢許可とれました！｣
あぁ、やっぱりコイツに不審感は全く感じられない。
『なんで、そんなに俺に構うの？』
"吸血鬼" の俺なんかに………
『吸血鬼の持つ魅力に惑わされてるとか？』
そう、吸血鬼は人を惑わす魅力を持っているのだ。
｢そうかもしれません。｣
ほら、やっぱり。
そんなものなんだよ。
｢でも、仮にそうだとしても、私は一ノ瀬に安心できるような居場所を作ってあげたい。
それだけは、約束できます。｣
何この気持ち………
こんなの体験したことない。
こんな "人間" もいたんだ。
＿
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年8月15日 13時
