【A3!】光の指す方へ第２幕 (ページ40)

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△８１「御手洗事情」ページ40

△８１

「ちょっと、御手洗行ってくるね。」

そう言って、僕は教室を後にする。

いまみんなが思ったこと、それは……

"どっちへ入るの？" でしょ？

ここの屋上には人がいない。

これは、屋上出するって意味じゃないよ！？

で、御手洗に行くときは小さなリュックを持ち歩く。

その中には………

はい、一瞬で変身。

いつも、スカートとウィッグは常備している。

もう分かったかな？

僕、いや、私は、女性用のトイレを使っている。

だから、この長い休みを使わなきゃいけないんだ。

「あ～～もう急がなきゃ……」

授業までの時間が迫り、もう一度屋上へ向かおうと急いでいると……

『……いってぇな』

「ご、ごめんなさい！！」

ひたすらついてない。

だってぶつかったのは、同じクラスの柊木瞬(ひいらぎしゅん)だったからだ。

………バレてないよね？

「お怪我はしてないですか……？」

本当なら逃げ去らなきゃ行けなかったんだろうけど、知っている顔ということもあったのか、どうしても心配だったのだ。

『……だ、大丈夫だ。』

「よかった～～」

その後私は「授業始まっちゃうので」と言って、その場を離れた。

授業はギリギリ間に合った。

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