過去のこと�� ページ5
「は？お前には関係ないだろ？」
「ここ、私の通ってる学校だから。貴方たちは同じ学校の生徒だから。喧嘩されたら困るの。」
彼女に対する、初めての感想。
この子、かなりお節介。
おそ松の方を見ると、心底困った顔で彼女を見つめていた。
当の彼女は、おそ松から目を反らすことなく、キッとこっちを見ていた。
「そこを汚さないで。」
相変わらず強い口調で話し続ける。
「だから、お前には関係ないっての。それとも一緒にやられたいの？」
「…。」
彼女が詰まった。
となりでおそ松が言っている。
「おいチョロ松、やってやろうぜ。」
でも僕は、どうしても彼女を殴ることはできなかった。
体が動かなかった。
「…り」
「は？」
「ごめん、無理。」
次の瞬間、気がつけば僕は彼女を庇っていた。
相手がいるにも関わらず、車椅子の前に立った。
なんで？自分でも分からない。
「は？おま、チョロ松？」
おそ松だけでなく、さっきまで対立していたはずの相手方もきょとんとこっちを見ている。
「逃げるよ！」
僕は、車椅子を押して走り出した。
「え、あの…？」
彼女はおどおどしていて、僕が全力で走っている中、ずっと膝の鞄を抱きしめていた。
生徒玄関。
ここまで来れば先生がいるから追ってこないだろう。
そう思って、鞄を忘れてきたことを思い出した。
あー、またやらかした。
「あ…あの？」
「…何？お節介でごめん。」
「いえ、違います。」
少し怯えているのか、口調がまた柔らかくなっている。
「助けていただいて、ありがとうございました。」
「別に、僕が好きでやっただけだから。」
「私、1年B組の松原Aです。」
「…1年B組。松野チョロ松。」
なんだか無性に恥ずかしくなって、変にカッコつけてしまった。
クッソダサい。
「え！？同じクラス！？」
「そうだけど。因みに隣の席。」
「先輩かと思ってた…。」
きゃー、と顔を手で隠す仕草がとてもかわいい。
「いいけどさ、あんた、何しに来たの？」
今日もこの子は来てなかったはず。
入学式すら来てないのに。
「あ、明日から通えるの。だからその報告とか、いろいろ。」
「一人？」
「ううん。親と一緒。」
親の話が終わるのを待っていたらしい。
「松野くんは帰らないの？」
「…あんたがいるじゃん。」
「あ、帰っていいよ？」
「いい。一緒に待つ。」
そこで僕たちは沢山話をした。
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ねこ(プロフ) - 凪さん» ありがとうごさいます！更新停止にしないようにがんばります…！(笑) (2019年9月10日 17時) (
レス) id: 865d6d1758 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お誕生日おめでとうございます。(一日遅れ)頑張って下さい！ (2019年9月10日 15時) (携帯から) (レス) id: d7f028195c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - おでん。さん» ありがとう！！がんばるねー(笑)！ (2019年9月9日 23時) (レス) id: 865d6d1758 (このIDを非表示/違反報告)
おでん。(プロフ) - 誕生日おめでとう！！ 新作、待ってますた！！ (笑)頑張って！！ (2019年9月9日 23時) (レス) id: a47552db70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作者ホームページ：http://松クラスタ@わこんにちは
作成日時：2019年9月9日 23時
