過去のこと�� ページ4
「おそ松？何やってんだよ。」
放課後、教室からふと校舎裏を眺めていると、満開の桜の木下におそ松がいるのが見えた。
高校に入り立ての僕らの制服は、まだ新品だったけれど、よく喧嘩をする僕と、おそ松の制服だけは既にボロボロ。
だから遠くからでもよく分かる。
僕は、高校生になったら喧嘩はやめよう、と心に誓ったはずだったが、おそ松の助太刀をしていたりしたら気がつけばボロボロに。
この前もらったばかりの皆と色違いの緑のパーカーには、所々赤い染みもついていた。
下からはなにやら言い争う声が聞こえた。
「あいつ…またかよ。」
急いで鞄をもって階段を駆け降りた。
途中で先生に会い、廊下を走るな、と怒られたけど無視。
急いで降りれば、おそ松は楽しそうに笑っていた。
「チョロ松じゃん。何しに来たの？」
「何ってお前、これで何回目だよ。」
「何回だっけ。途中から数えてないから。」
そもそも数える気ないだろ、と回りを見渡せば、数人殴られた痕はあるものの、おそ松は無傷。
まだ始まったばかりだと思う。
仕方無いな、と鞄をおろす。
やっぱり僕は、自分に甘い。
そうやって、決めたことを最後までやり通したことなんて無いと思う。
おそ松の方に近寄る。
桜の木を背にして立ってるから、ぐるっと一周する。
「おそ松、これで最後な？」
「多分ね。」
と、相手に殴り掛かろうとした時。
「何やってるの？」
弱々しい声が聞こえた。
ゆっくりそっちを見れば、小さな女の子がいる。
「喧嘩？」
少し鋭い口調になった。
その子は、車椅子に乗っている。
体は他の女子よりも一回り小さく、この学校の制服もブカブカ。
真新しいから、多分同級生だろう。
そういえば、同じクラスに車椅子の子がいると聞いたことがある。
姿はまだ見たことなかったけど、席は僕のとなりだった。
たいして気に掛けてなかったけど。
「お前、誰？」
おそ松が口を開いた。
「松原A。1年B組。」
鋭い声が響いた。
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ねこ(プロフ) - 凪さん» ありがとうごさいます！更新停止にしないようにがんばります…！(笑) (2019年9月10日 17時) (
レス) id: 865d6d1758 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - お誕生日おめでとうございます。(一日遅れ)頑張って下さい！ (2019年9月10日 15時) (携帯から) (レス) id: d7f028195c (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - おでん。さん» ありがとう！！がんばるねー(笑)！ (2019年9月9日 23時) (レス) id: 865d6d1758 (このIDを非表示/違反報告)
おでん。(プロフ) - 誕生日おめでとう！！ 新作、待ってますた！！ (笑)頑張って！！ (2019年9月9日 23時) (レス) id: a47552db70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作者ホームページ：http://松クラスタ@わこんにちは
作成日時：2019年9月9日 23時
