２１話目 ページ21
「も、変なもん見せんといてや。」
「これ位なら平気じゃねぇの、A？」
「前に言ってたじゃん！？」
「その写真とか内容は...えぐ過ぎるわ。」
顔を赤くして、呆れた声を出した。
「やめとけよ、上鳴、瀬呂...。」
「...切島がモジモジしてる...きめぇ！」
「Aが関西弁じゃねぇ事に違和感ぱねぇ！」
じっと俺の顔...つまりAの顔を見ながら上鳴が叫ぶ...。
「おーい！爆豪！こいつらにバレた！」
部屋に戻って爆豪に言うと、眉間にシワを寄せてめんどくさそうな顔をする。
「爆豪...何でんなに嫌そうな顔すんだよ？」
「その態度...酷くね！？傷つくじゃねぇか〜。」
「寄りにもよって...こいつらかよ...。」
「ごめん。私が...耐えれんかった。」
Aが申し訳なさそうな声を出して爆豪に謝った。
「耐えれねぇって...んだよ？」
「お？爆豪も見るか？これ！」
そう言って瀬呂が雑誌を手渡し、ニヤニヤと笑いかける。
「まさかこれ...見せたんかよ...？」
顔色も変えずに雑誌をパラパラと捲りながら聞く。
「だってよ、中身変わってるってわかんねぇじゃん！？」
「そしたらいきなり叫ばれて...な？A？」
「って...爆豪が平気な顔して見てる事に引いてまうわ。」
「あ？俺の趣味じゃねぇけどな？」
ポンッと瀬呂に雑誌を投げ付けながら言った。
「それ...えぐ過ぎだかんな？最近、瀬呂...峰田みてぇなってきてねぇか？」
「切島！それは俺に失礼だろ！？」
雑誌を胸に抱きしめながら怒る瀬呂...。
「Aが立膝で座ってんのって...初めて見るな。」
上鳴が俺の姿をまじまじと見つめながら話しかけてきた。
「もう、切島！やめてって、私の体やねんから！」
「じゃ、どんな座り方すれば良いんだよ！？女の座り方なんかわかんねぇよ！」
Aがベッドの上から枕を投げつけて怒ってくる。
「せめて何か足にかけてや！もう！」
俺は枕を足の上に乗せると、あぐらをかいて座り直した。
しばらくわちゃわちゃと５人で話してたら、Aが寝転んでうとうとと居眠りを始める。
普段なら起こそうとするが、俺の体で寝ているので誰も気にしない。
「明日の朝までには戻んだよな？」
瀬呂がまたニヤニヤと笑っている。
「ババァが合ってりゃな。」
「朝までに戻んねぇと...切島やばくね？」
「何がやべぇんだよ、上鳴？」
「わかんねぇの？ほら、生理現象...てのがさ。」
「ブッ！」
俺は飲んでいたジュースを盛大に吹き出した。
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作者名：梅シロップ | 作成日時：2017年7月14日 19時
