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名残惜しく ページ10

放浪者side






全く、馬鹿なやつだな。
自分で樹林に入っておいて迷うとか





「…………ほら」


『?』





Aに手を差し伸べてやると、如何にも警戒した様に僕を見据えるA。
おい、これでも結構長い付き合いだったと思うけど?







「…送ってってあげる」


『ははぁん、さては金目当てだな』






…コイツ…!散々人に''素直じゃない''だのなんだの言っておいて、お前が1番素直じゃないじゃないか。それに、コイツはきっと僕の意図をちゃんと分かっているんだろう。そう思えば思うほど余計に腹が立つ。







「このまま置いていくぞ本当に…!!」



『ははは、ごめんごめん。よっこらしょ』


「…?っうわ!」







一瞬、笑顔が歪んで見えた。
愛想笑いがいつもより余計に下手くそで、違和感を覚える。
だがそんなことを考えている暇もなくコイツは僕の背中に飛び乗ってくる。





『さぁさぁ、行きたまえよ』



「僕は犬かなにかか」



『んー?ペット』





ちなみに俺猫派な。と余計な情報を付け加えてきた。
おんぶしたまま行けということか?全く、めんどくさいやつだ。



ふわ、と元素力を使って飛べば、Aは僕の首に巻き付けた腕に力を入れた。





「ゔっ、おい!苦しい!」

『安全運転で』


















「ん、ほら。ここまで来ればもう分かるだろ…」







ぜえ、はあ、と息を整えながらAに言う。
なんで息切れしてんのと聞いてくるAの頬を引っ張る。
いつになっても柔らかさは変わらない。




『いてぇー』




さっさと行け、と手で払ってやると、Aは少し寂しそうな顔をした。

意外性に長ける→←素直に



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るな - この作品気に入っていたのですが…もう更新はしないのでしょうか。いつでも待ってます (2月16日 20時) (レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:河井 | 作成日時:2023年6月16日 2時

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