日常・「改善点」 ページ4
NO side
そんなこんなで出会った2人だったが、
今ではくだらないことで言い合いをするほどの仲である。
Aも放浪者も少し口が悪い方。
故に言い合いがよくあるのだが…
内容は毎回しょうもない事ばかりであった。
今からその数々の会話を紹介しよう。
(大半会話分)
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『お前はもうちょっと綺麗な言葉を使ったほうがいい』
放「君が言えた事じゃないだろ」
スパッと言い放つ放浪者にAは睨みをきかせた。
『いいか?よく聞けよ。例えばな…』
放「''よく聞けよ''と言われるべきなのは君なんだよ」
『おい、聞け』
放「なんなんだよ」
『例えばな。…』
数秒の沈黙の後、放浪者は口を開いた。
放「…………………何?どれだけ待たせる気?」
『待て、今考える』
放「出直せ馬鹿野郎」
『そう言うとこだぞ直せこのバカそういうところがお前の』
放「饒舌すぎるだろ。その内ブーメラン当たりすぎて貫通するぞ」
『効かなくなるってことか?いいな』
放「君と話してると毎度毎度思う事があるんだよね」
『それは大変だ』
放「聞けよ」
『……』
放「Aはあほとアホだったら、間違いなく阿保。」
『テロップで遊ぶな』
放「どう?''例えば''の続き、思いついたかい?」
『振り出しに戻ることあるんだな。なんだっけ、ブーメランが貫通する、だったか?』
放「認知症か?ただでさえ既に老害なのに」
『そういうところがお前の改善点だよ』
____
ハイテンポすぎる会話に周りにいる誰もが頭にクエスチョンマークを浮かべる。
だがこんな雰囲気が、2人は大好きで。
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るな - この作品気に入っていたのですが…もう更新はしないのでしょうか。いつでも待ってます (2月16日 20時) (レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:河井 | 作成日時:2023年6月16日 2時