イライラしてます? ページ15
『あの、俺ちょっと家に用事があるのでお先に…』
ア「そうか、気をつけるといい」
テ「ちょっとアルハイゼン!僕はまだ帰っていいなんて言ってないんだけど!?」
ぱたん、と本を閉じるアルハイゼンは目を細めて言った。
ティナリはこれでもかと言うほど声を大きくしてアルハイゼンを怒鳴る。
『ティナリ、だめ?』
テ「あ〜〜〜……いいよ」
しめしめ、まんまとかかったぞ。
ティナリは優しいから、俺のしゅんとした顔に弱い。
パイモンと空は目をぱちくりと瞬きさせ、いつまでも俺を見ていた。
『じゃあな空、パイモン』
パ「おう!またな!」
ふわふわと浮きながら手を振るパイモン。
'' またな ''という言葉がなんだか嬉しくて、まごついてしまった。
・
・
・
放「遅い」
『はあ…』
帰っきたからいいじゃん。
放「心配した」
『はあ……、え????』
し、しん、、、しんぱ、心配?
放浪者が????俺に??
あ、なんかデジャヴ
放「…ん」
俺の前で手を広げる放浪者
『…なに?ハグ?』
放「………ん」
それでも頑なに言葉を発さないのは照れ隠しだろう。
意外と可愛いところあるじゃん、耳まで真っ赤。
『え〜、どーしよっ、え』
ちょっと揶揄ってやろうと渋った様子を様子を見せるつもりが、
放浪者に手を引かれて邪魔されてしまった。
『………え〜、ちょっと、……』
現在俺放浪者に抱きしめられてます。
いやきついきついきつい、痛い痛い。
放「はっ、この僕の手を煩わせるからだ」
『いやお前なにもしてないだろうが!!』
ただ心配してただけじゃねえか
ちょっと体を離して顔を見れば、眉間にしわを寄せて、怪訝に俺を見ていた。
『…放浪者。怒ってる?』
放「別に」
もう一度抱きしめられて、数秒経つと、首に違和感。
『…んっ!?』
なんか、ぬるっとします
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るな - この作品気に入っていたのですが…もう更新はしないのでしょうか。いつでも待ってます (2月16日 20時) (レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:河井 | 作成日時:2023年6月16日 2時