Episode of OTORI *9* ページ9
それ以来、早乙女君と絵の話をするようになり、思い出した。
彼は美術作品でいくつも表彰されている、美術部員の人だと。
そして、人が描いた絵にも愛があって
早乙女「大丈夫。上手い下手関係なく、一生懸命描いた物なら、素敵な絵だよ」
私の不細工な犬の絵を見ても、見下す事なくそう言ってくれた。
A「...ありがと」
早乙女「...うん。笑った顔、やっぱり可愛い」
A「!」
恥ずかしくなって下を向けば
・
早乙女「...いつでも俺は待ってるよ、Aちゃん」
耳元でそう囁かれ、たぶん私は顔中真っ赤になったと思う。
どうしよう。
本格的に、考えてみようかな...。
・
・
そんなある日。
学校から帰り、自分の部屋の電気をつければ
A「うわっ!?」
ちょたが床に座り込んでいた。
A「なっ、何やってんの!?」
真っ暗闇で、人の部屋にいるなんて...何事か。
・
長太郎「...ねぇ、A...」
A「な、何...?」
近くに鞄を置き、ちょたの向かい側に座る。
私に向けられる顔は、とても悲しそうで。
A「何かあった...?」
辛い事があったのかと、とても心配になった。
・
・
長太郎「...最近、陽太と良い感じだね」
A「へっ?...え、う、うん...そうかな...?」
え、何...?
長太郎「付き合うの...?」
つい先程、考えようと思ってたけど...
A「何でそんな事を聞くの...?」
と、聞いたら
・
ガシッ
A「!?」
突然両肩を掴まれ、視界が反転し
気がつけば、ちょたの背後に天井が見えた。
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らんなあ - とても面白かったです (2020年4月20日 16時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月14日 14時