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1話 ページ4

紅妖said

「いい加減、掃除くらいしろよコムイ
 ここは指令室であってお前の個人スペースではないんだぞ」
俺は呆れてため息を吐く
何回、この言葉を言っただろうか・・・
「君も飽きもせずにその言葉を言うね
 今ので何回目?」
「今月42回目
 今週13回目
 今日4回目の同じ発言」
「うわぁ、よく飽きないね」
「お前が言われるのに飽きてくれ」
コムイは悠々自適に机に向かっているが
手を急がせる気はないらしい
床はもう書類やらメモやらの紙切れで埋め尽くされている
中には先週きたであろう手紙も
「・・・開封すらしてないし」
「ん?何か言った?」
「口を動かさず手を動かせ、コムイ」
しょうがないので手紙の類ぐらいは拾って整理しといてやるか
そういってそこいら辺に置いてある手紙をかき集める
かき集めてる最中に気づいたんだけど
コイツ、落書きは大量生産するよな
しかも、ユニークで結構うまい
「・・・ますます腹立つ」


一旦、集めるのをやめソファにもたれ掛かった
集まった手紙はゆうに50通を超えていてどうしたらこんなにも溜まるのか不思議だった
いや、コムイの存在自体が不思議だ
「へぇ〜、色んなとこから来てるんだ」
手紙は色々な言語で書かれていて
中国語、スペイン語、サウジアラビア語
英語だって欧米式と北欧式と分かれている
・・・まあ、さすがに日本語の手紙はなかったのだが
どうせないですよねー
そう思いながら横になる
手紙の中から見慣れた字が見えた
「あ、クロス元帥からだ」
珍しいななんて思いながら手紙を透かして見る
さすがに中の手紙の文字までは見えなかった
「コムイさー、手紙はちゃんと読もうよ
 中には緊急で大事なものもあるんだよー」
「んーわかったー」
「・・・適当に流すときの癖直した方がいいよ、バレバレ
 リナリーにコーヒー頼んでくるから頑張って」
『リナリー』と言葉を聞いてコムイの目つきが変わった気がした
「ほ、本当かい!!?」
「仕事が進んでたらだけどね」
そういって、指令室を後にした

「誰もすぐにとは言ってないけどね」



「あ、リナリーおはよう」
「あ、紅妖
 おはよう・・・って時間でもないけどね」
只今、午前9時
リナリーはさっき起きたみたいで
少し寝癖が立っていた
「あ、寝癖」
そういって俺はリナリーの髪に触れる
「リナリーの髪でも寝癖は付くんだね」
ここで、気づく
やってしまった・・・!と
恐る恐るリナリーの顔を見ていると少し顔が赤かった
はぁ・・・と自分にため息を付く

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紅妖 - 神田ゆえさん» ありがとうございます。またぐたぐたとならないようにがんばります。これからもどうぞごゆっくり (2016年3月7日 14時) (レス) id: 9cae4997cb (このIDを非表示/違反報告)
神田ゆえ - はじめまして、神田ゆえと言います!訂正前から見ていました。これからも更新頑張って下さい!! (2016年3月6日 21時) (レス) id: 151e64ac64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅妖 | 作成日時:2015年12月7日 17時

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