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11話 ページ13

「もしもし、紅妖だけ・・・」
『―――お前紅妖か!!!?』
「え、神田!?何でお前が出てんの?」
『今はそれはどうでもいい!!?
 お前、一体今の今までどこで・・・』
『はいはーい、神田君
 勝手に電話取らないでねー』
『?!よせ、コムイ
 俺はまだ紅妖に話が・・・』
ガラガラドッシャーンッ
「ん!」
向こうからの音が耳から響き一旦受話器を離す
その後も物音が続いていたので少しの間手に持った受話器を眺めていた
・・・ユウに凄く心配かけちゃったんだな
物音が止み、耳を再度傾ける
『はいはーい、お電話変わりました
 コムイでーす』
「コムイ、ユウどうなったの?」
『今は眠ってもらってるよー』
「・・・吹き矢か」
『いやー、だって暴れられちゃったらここ壊れちゃうもん』
「もんとか言うな、もんとか
 それだからリナリーに嫌われてんだろ?」
『違うもん!!お兄ちゃんはリナリーに嫌われてないもん!!』
またギャーギャーうるさいので耳を離す
今度はそれが止みそうにないので止めに掛かる


「で、そっちの状況はどうよ」
『以前とそうかわらないよ
 あ、でも君が任務に出てすぐに新入りが来たよ』
「興味ない」
『でさ、その子がまた珍しい寄生型の子でさ』
「無視か?!」
『その子・・・
 ―――白髪だったよ』
「!!?」
『え?何?興味出ちゃった?』
「話の腰を折るな、別に興味など・・・」
『・・・ま、いいよ
 それはそうと怪我の治りは順調かい?』
「そこそこだな
 まだ包帯で覆っててちゃんと見てないけど
 治っては来てると思う」
『そうかそうか
 いやー、君も傷の治りは早いね
 ・・・神田君と同じ、かな?』
「・・・何度も言うが違う
 俺とアイツは同じなもんか」
『・・・ちょっと野暮な質問だったね、ごめん』
「・・・・・・」
『そう、むすっとしないで
 君が無事でよかったと思うよ
 辛かっただろうに』
「・・・そんな建前俺以外にくれてやる
 お前も辛いくせに」
『・・・君の前では言葉は武器だったね』
「沈黙は金だ
 用がないなら切るぞ」
『うん、君とまともに話できただけで十分
 後はブックマン達に詳しく言ってあるから』
「オーケー、じゃあ後で」

――――お会いしましょう

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紅妖 - 神田ゆえさん» ありがとうございます。またぐたぐたとならないようにがんばります。これからもどうぞごゆっくり (2016年3月7日 14時) (レス) id: 9cae4997cb (このIDを非表示/違反報告)
神田ゆえ - はじめまして、神田ゆえと言います!訂正前から見ていました。これからも更新頑張って下さい!! (2016年3月6日 21時) (レス) id: 151e64ac64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅妖 | 作成日時:2015年12月7日 17時

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