20000hit & お気に入り400人突破記念 番外編 ページ25
そらるside
頭が痛い。
喉、関節、鼻も。
声なんて出るはずもなく、体はずっと火照っていた。
どうやら風邪をひいたようだ。
「あーまふー？そーそー風邪ひいてさぁ。え？あ、大丈夫だって！病院行ったし、そんな重度でもないし。うん。そうそう、今日の打ち合わせ明日に変更でもいいか？ん、さんきゅ。じゃねー」
電話でできるだけ鼻声を悟られないように話す。
今日はまふとの打ち合わせ予定だったが、移すといけないので延期にした。
ずっと心配そうな声を出してるまふには少し申し訳ないけど、病院には行ってない((
行かなくても薬あったし、そんな苦しいわけでもない。
あったかくしてりゃ治る。
「かーなーさー…どうしたんですか、顔真っ赤」
「あー風邪、引いたっぽい」
「えぇ！！」
ああ、もう一人いたよ、うるさい奴が。
こいつ慌て始めたら止まらないから。
「何で立ってるんですか！寝てください！薬は？飲みました？その前に、何か食べないと…」
「……いや、いい。食欲、ない……」
「バカですか。食欲ないとかいう理由で風邪が治ったら誰も苦労しませんよ！」
筋の通った正論で本気で怒られた。
かなさん傷ついちゃうぞ((
「おかゆかおうどん、どっちがいいですか？」
「じゃ…うどん…」
「分かりました。じゃあ部屋で寝ててください。体温計で熱計って、あったかくしててくださいね。
薬とうどん持っていきますから、立ったり歩いたりしないこと！」
「……お前って、結構手際いいんだな」
「あれ、僕の少年時代を知った上での言葉ですかそれは？」
こちらを見ずに、茶化した口調で話す。
俺はそんなAに、そうだったな、と一言返し、部屋を出た。
ぱたりぱたりとゆっくり歩き、どうにか寝室のベッドに倒れこむ。
ベッド端の小さい棚の引き出しを開けて、体温計を取り出す。
脇に挟み、少し目を閉じる。
そのまま俺は、眠ってしまったようだった。
・
次は30000hitの記念に書きます〜
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奏多(プロフ) - ノイさん» ありがとうございます！もう嬉しすぎて泣きそうです…！ (2017年11月19日 9時) (
レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
ノイ(プロフ) - 80000hitお気に入り600人おめでとうございます！凄く面白くて大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月19日 8時) (レス) id: dcb8506cd4 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - む犬さん» ありがとうございます！なかなかシリアスから抜け出せなくてw更新頑張ります！ (2017年11月14日 6時) (レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
む犬 - はじめまして!とっても好きな内容でとっても面白いです！なんかシリアスが入ってるのが好きなんです←更新頑張ってください (2017年11月14日 0時) (レス) id: f250e10484 (このIDを非表示/違反報告)
奏多(プロフ) - 初音さん» ありがとうございます！私のはただの我儘なので全然大丈夫です！ (2017年11月12日 7時) (レス) id: fcbc722ecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏多 | 作成日時：2017年10月15日 18時
