【歌い手】眠いから、僕は世界に馴染めない【男主】

みつかっちゃったね ページ24

目を、覚ました。

誰かの話す声が聞こえたから。
かなさんかな、このあったかい声はかなさんかな。


「だーかーらー！お前がさっさと帰りゃよかったんだよ！！」

「知らないですよ！ていうかそらるさんがどっか行っちゃうから…」


……前言、撤回。
全然あったかくなんてなかった。

目覚め最悪。
なんで目覚めたら怒声が響いてるの。
うるさい。


「かなさ…」

「俺はただキッチンに戻っただけだ！」

「だから待ってると思ったから探しに行ったんですよ！」


うるさい。
人の話聞けよ。



「かなさ…」

「そういうお前が」

「かなさん！」



久々に大声出したらかなさんはビクってしてからこっちを向いた。

開けっ放しのドアから、冷えた風が吹き込む。
寒い。

あれ、あの人誰だろう。((
気づくの遅いとか言わないで((

いやぁ、誰だろう。



「おはようございます。うるさいです」

「わ、悪い…」

「僕に隠れろ隠れろ言ってたくせに、自分から連れてきたんですか？」

「違えよ！」


いや、知ってるけど。((
だって前の会話から分かるでしょ。
勝手に部屋に入ったら僕が寝ててわーってなってそしたらかなさんが来てって感じでしょ？
そんで喧嘩してたんでしょ？

やばい僕天才かもしれない。
推理力ハンパない。
新◯くんだよ◯一くん。
え、僕じゃ無理？
知ってる((


「あ、あの、そらるさん、この子は…」


あ、誰かさん放置してた。

てへぺろ((

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