クーデレ彼氏と私の恋愛事情 【そらる】

事情 ３６ ページ46

あなたside

『うぅ…ひっく…』

「大丈夫だよ、大丈夫」

今さっき終えた、私の生放送…歌い手人生


あのとき、私の居場所だったのは、歌い手だった

“Rain”でいるときの私はありのままでいられた

それ以外の場所では、自分を偽ってないと怖かった

だけど今は…

隣にそらるがいてくれるから

私は大丈夫



それでも、

ー辞めないで！

ーRainちゃんがいなくなったらダメ！

とか言う、リスナーさんの声は何よりも辛くて

だけど、仕方のない事だから


「ほら、見て見なよ」

そらるが差し出した携帯に写っていた
ツイッターには、励ましの言葉がいっぱいだった

ーRainちゃんが引退しても、ずっとRainちゃんのリスナーです！

ーRainちゃん、大好きだよ！

それにまた涙が溢れて来た



天月や、まふくん、るす兄は家にまで来てくれて

頭を撫でて笑ってくれた

「最後までお人好し」って

あぁ、幸せだな




神様、ありがとう

こんな幸せな世界を私にくれて




そして、私は君に手紙を書き残した




星が降るその夜

私はまるで眠るように息を引き取った

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96猫

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